「遺伝子組換え表示制度に係る食品表示基準の一部改正案」へ意見 ルール厳格化と表示義務対象の拡大をセットで

2018年11月9日

パルシステム連合会11月1日(木)、政府の「遺伝子組換え表示制度に係る食品表示基準の一部改正案」へパブリックコメントを提出しました。表示義務対象を拡大しないまま、表示ルールを厳格化することを強く懸念します。

意見は、消費者庁が10月10日(水)に公示した改正案に対して提出しました。改正案では「遺伝子組換えでない」と表示できる要件を厳格化する一方、表示義務の対象を現行のトウモロコシや大豆など8品目とそれらを原材料とする33加工食品群にとどめています。

パルシステムでは、混入率の引き下げは表示義務対象の拡大と一体で行うべきと考えます。改正案により「遺伝子組換えでない」と表示できる食品が一方的に減少する事態を招きかねず、消費者の知る権利・選ぶ権利を保障する遺伝子組換え表示制度を求めます。

パルシステムは、遺伝子組換え作物が周辺環境へ与える影響などの懸念を踏まえ、遺伝子組換え技術で生産された作物およびそれを主原料として使用された食品は原則取り扱わないことを方針化しています。また、現行の表示制度における対象外の食品についても遺伝子組換え作物の使用を副原料まで確認して組合員に開示しています。

パブリックコメント要旨は次の通りです。

1.すべての食品を遺伝子組換え表示の対象としてください。
2.「遺伝子組換えでない」表示の条件を「不検出」にしないでください。

パルシステム連合会が提出した意見全文は、別紙の通りです。

「遺伝子組換え表示制度に係る食品表示基準の一部改正案」への意見全文