女性生産者交流会開催 「女性力」が農業の未来を牽引
2018年9月28日
パルシステム連合会は8月27日(月)、東京・千代田区のお茶の水ホテルジュラクにて女性生産者交流会を開催しました。パルシステムの産直産地24産地から65名の女性生産者、パルシステム生産者・消費者協議会(生消協)の大津清次(愛媛・無茶々園)代表幹事および消費者幹事9名、他に子会社、パルシステム関係者など82名が集いました。
まず山形・庄内協同ファームと千葉・佐原農産物供給センターの女性生産者が、地域での取り組みや起業などの挑戦について講演しました。
庄内協同ファームの髙橋紀子さんは「はらぺこファーム」を立ち上げ、畑でイベント開催や学校や地域とつながる取り組みを試行錯誤しています。髙橋さんいわく「今、地方が熱いのだ!」。
一方、佐原の女性生産者3人は、主力産物であるさつまいもの6次産業化を実現したいと会社を創立。「おばさん3人の経営者への道~農家の嫁の新たな挑戦~」と題した講演では、代表取締役の根本嘉子さんが、事業継続、販路先の拡大、資金繰り、家との両立など様々な不安を抱えつつも、新商品の開発やメディアで紹介されるなど、地域の資源を生かす事業が少しずつ前進していることを報告しました。
講演の後、グループで各テーマにそって話し合いました。テーマは6次産業や後継者問題、組合員との交流の内容などの他、「男性への日ごろのうっぷんをここではらそう」と刺激的なものもあり、大いに盛り上がりました。その後、グループごとに報告し合い、「嫁と姑の考え方の違いに関するアドバイスを受けて解決の糸口が見えた」「若手就農者は働く環境のよさやプライベートな時間を大事にする。農業の働き方改革も必要」「男性は口に出すのが苦手。もっと口に出して欲しい!」といった意見に、参加者から賛同の声がわきあがりました。
最後に生消協の大津代表幹事が「農業界の盛り上がりは女性の力にかかっている。女性が活躍できる産地こそ将来が明るい産地。女性生産者交流会の参加産地や参加回数も増えているが、ぜひ継続して参加いただき、情報交換や産地同士のつながりに役立ててもらいたい」と期待を述べ閉会しました。