「被災地の新しい『明日』カンパ」に1800万円が寄せられました 子どもの健康維持と林業・漁業再生に活用します
2013年5月14日
パルシステム連合会は、2012年11月から13年3月まで「被災地の新しい『明日』カンパ」を呼びかけました。その結果、2プログラム合計で1,799万5,011円が寄せられました。カンパは、福島の子ども保養や宮城県南三陸町の復興事業などに役立てられます。ご協力ありがとうございました。
継続した支援が必要になっています
パルシステム生活協同組合連合会(11会員・会員総事業高1,938億73百万円/会員生協の組合員総数134.5万人)は、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故で被害にあった地域を支援する活動を続けています。その一環として、2012年11月から13年3月にかけて「被災地の新しい『明日』カンパ」を呼びかけました。カンパの内容は「福島のこどもたち保養プログラム」「南三陸町の復興のために」の2つのプログラムです。
パルシステムグループでは、地域によって、商品注文と同時に行える現金カンパ、ポイントカンパ、店頭カンパを呼びかけました。パルシステムの会員生協からも寄付があり、その結果、2つのプログラム合わせて1,799万5,011円が寄せられました。ご協力ありがとうございました。
放射能の心配なく外で遊べるように
「福島のこどもたち保養プログラム」カンパには、1,226万7,373円が寄せられました。福島県内には、いまも放射線量の高い地域があり、子どもたちは被ばくの心配の中でくらしています。チェルノブイリ事故のデータが示すように、被ばくした子どもたちの健康維持として遠隔地で一定期間過ごす保養は欠かせません。
パルシステム連合会の会員生協では、福島の子どもたちを受け入れ、交流する保養プログラムに取り組んでいます。保養は、短期間でも繰り返し実施することが必要です。パルシステムグループではこれからも保養プログラムを開催し、福島の子どもたちへの支援を継続します。
寄せられたカンパは、2013年度にパルシステムグループで企画される「福島のこどもたち保養プログラム」に活用します。
地元杉で家を建て資源循環するくらし
「南三陸町の復興のために」カンパは、572万7,638円が寄せられました。パルシステムオリジナル商品「三陸産わかめ」の原料産地でもある宮城県南三陸町は、震災で大きな被害を受けました。パルシステムでは、地元で産出する三陸杉を活用した「南三陸杉で自分の家を作ろう」を支援しています。
地元で産出する木材を活用した家を建てることで、仕事を作り雇用を増やします。端材は家具や建具、調度品の材料として使用し、地元に残る伝統技術を継承します。さらに、最終的な端材は燃料として使いきり、エネルギー転換も促進します。
伐採と植林のサイクルは、森の滋養が川を通じて海に流れ、海産物などの海洋資源を育むことにつながります。林業と漁業だけでなく、くらしの再生をも目的としたプロジェクトです。
寄せられたカンパ金は、パルシステム連合会などが震災復興支援を目的に設立した「一般社団法人地域再生コミュニティビジネス推進協会」を通じて、プロジェクトに活用されます。
5月9日(木)には、同町の「さんたろう館」にて贈呈式が行われ、地域再生コミュニティビジネス推進協会の鈴江茂敏理事から「一般社団法人南三陸福興まちづくり機構」の山内正文理事長(南三陸町商工会副会長、福興市実行委員会実行委員長)へ目録が手渡されました。