5年連続で10万枚を突破した「タオルを贈る運動」 押入れに眠るタオルが酪農に生かされます
2011年6月15日
パルシステム連合会は、家庭に眠っているタオルを酪農生産者へ寄贈する「タオルを贈る運動」に取り組んでいます。26年目を迎える今年は、1月に組合員へ呼びかけ、2週間で13万枚を超えるタオルが8,874通のメッセージとともに寄せられました。10万枚を超えたのは5年連続です。
26年で193万枚が活用されています
パルシステム生活協同組合連合会(11会員・会員総事業高1,902億95百万円/会員生協の組合員総数130.3万人)は1985年から、酪農生産者へ「タオルを贈る運動」に取り組んでいます。酪農生産者は搾乳する際、牛の乳房を清潔にするため大量のタオルを使用します。一方、組合員の家には、贈答品などで家庭に保管したままのタオルが少なくありません。家庭に眠っているタオルという“未利用資源”を酪農の生産に生かそうと呼びかけるのが「タオルを贈る運動」です。
「タオルを贈る運動」を開始してから26年目を迎えた今年は、1月24日(月)から28日(金)に配布したカタログなどを通じて組合員へタオルの活用を呼びかけました。翌週の1月31日(月)から2月11日(金)の2週間の配送を通じてタオルを回収した結果、13万4,023枚のタオルが8,874通のメッセージとともに寄せられました。
タオルの枚数が10万枚を超すのは2006年度(2007年2月実施)以来5年連続です。また、これまで26年間で産地へ寄贈したタオルの累計枚数は、約193万枚となりました。
8,874通のメッセージも寄せられました
メッセージには、組合員から生産者へねぎらいや激励の言葉が多数寄せられました。「地元の酪農を応援します」「親子3代でパルシステムの牛乳を愛飲しています」「子どもが独立して飲む本数は減りましたが、今も欠かさず注文しています」など、牛乳が毎日のくらしに欠かせないことがつづられたメッセージも届いています。これらのメッセージも、タオルとともにパルシステムの牛乳を生産する産直産地へ贈呈します。
産直牛乳は6月4回から順次取り扱いを再開します
パルシステムでは、震災の影響でこれまで届けていたHTST牛乳(72℃15秒、あるいは75℃15秒殺菌)や低温殺菌(65℃30分殺菌)の産直牛乳が届けられず、代替品として超高温殺菌牛乳(UHT牛乳:130℃2秒殺菌)を取り扱ってきました。再開への諸条件がそろったことから、6月4回(6月20日(月)~24日(金)配達)から順次、下記の通り取り扱いを再開しています。
【取り扱いを再開する産直牛乳】
商品名 | 取り扱い再開 |
---|---|
いわて奥中山低温殺菌牛乳(1000ml) | 6月4回 (注文受付6月13日(月)~17日(金))から |
こんせん72牛乳(1000ml) | 7月1回 (注文受付6月27日(月)~7月1日(金))から |
酪農家の牛乳(500ml、1000ml) |
※「酪農家の低脂肪牛乳」は紙パックの確保ができる見通しとなりましたが、製造する埼玉県の工場のHTST牛乳専用の製造設備がまだ復旧しておりません。HTST牛乳の製造には、よりクリーンな品質管理が必要となるため、現在、牛乳の細菌数、乳質など品質保持に向けて工場の設備の点検を実施しています。もうしばらくお待ちくださいますようお願いします。
【参考】
パルシステムの産直牛乳と「タオルを贈る運動」
- 牛乳の産地=パルシステムの牛乳は現在、北海道(「こんせん72牛乳」など)、埼玉県(「酪農家の牛乳」など)、岩手県(「いわて奥中山低温殺菌牛乳」)の3つの産地の原乳を使用しています。
- 牛乳本来の味がする殺菌方法=一般的に販売されている牛乳がUHT(120~130℃の熱を2秒間加える)殺菌であるのに対し、パルシステムの牛乳はHTST(72~75℃15秒)殺菌もしくはLTLT(65℃30分)殺菌を採用しています。そのため、牛乳本来の味がすると好評をいただいています。
- だからタオルが必要なのです=HTST殺菌牛乳およびLTLT殺菌牛乳を製造するには、きれいな原乳が必要です。生産者もよい原乳を出荷するために日々努力していますが、その1つが牛の乳房をきれいにふくこと。これだけは機械化できず、人手により毎日きれいに乳房をふいてから搾乳しています。そのために、酪農家はたくさんのタオルが必要となります。