「天候異常による被害産地への緊急支援カンパ贈呈式」開催 被害の大きい3産地へメッセージとともに贈りました
2010年7月21日
パルシステム連合会は7月19日(月)、東京・文京区の茗荷谷本部にて「天候異常による被害産地への緊急支援カンパ贈呈式」を開催しました。組合員から寄せられたカンパは、目標の3千万円を上回る3159万円にのぼり、特に被害の大きかった3生産者へメッセージとともに贈られました。
目標を上回る3159万円が寄せられました
パルシステム生活協同組合連合会(11会員・会員総事業高1,947億円/会員生協の組合員総数126.9万人)の産直産地では、3月末の寒波と4月上旬の強風で果実の凍結やビニールハウスの倒壊など大きな被害が発生しました。なかには栽培していた果実が全滅に近い状態となるなど、生産の継続が危ぶまれる深刻な影響を受けています。
そこでパルシステム連合会では5月10日(月)から6月18日(金)にかけた6週間にわたり、組合員へ注文用紙による現金やポイントを活用した支援カンパを呼びかけました。その結果、合計で3,159万8,400円が寄せられました。
7月19日(月)には、特に大きな被害にあい支援の対象となったジョイファーム小田原(神奈川県)、大紀コープファームグループ(奈良県、和歌山県、三重県)、白州郷牧場(山梨県)の3産地の生産者代表を招き、贈呈式を開催しました。贈呈式には産地代表のほかパルシステム連合会および会員生協の理事長7名が出席し、パルシステム連合会若森資朗理事長より組合員から寄せられたメッセージとともに目録が手渡されました。
各産地生産者代表のあいさつと被害状況は次の通りです。
●「“産直の底力”を感じました」ジョイファーム小田原・長谷川功代表
「いただいたカンパをどう有効活用するか、さっそく帰って話し合います。生産者もメッセージとカンパに込められた気持ちにこたえられるよう、力を出していけると思います。今回はあらためて『産直の底力』を感じました」
ジョイファーム小田原:梅・柑橘類・キウイフルーツなどの産地です。4月上旬の寒波の影響で、梅、清見オレンジ、セミノールが大きな被害を受けました。小梅がほぼ全滅となり、その他の梅(曽我の白加賀、十郎、南高梅など)も半数以上が被害を受けました。
●「強い気持ち、重く感じます」大紀コープファーム・和田宗隆代表取締役
「組合員のみなさんから集まった強い気持ちと重みを感じました。こうした人と人がつながる産直を将来へつなげるため、さらに発展できるようなアクションに活用したいと考えています」
大紀コープファームグループ:梅・柿などの産地です。4月上旬の寒波の影響で梅に凍霜害(凍結と霜による被害)が発生しました。柿では刃根柿などの早生品種に大きな被害が出ており、十年来の不作が予想されています。
●「よろこばれる作物でお返し」白州郷牧場・椎名盛男社長
「支援は県にも要請したのですが局地的な被害だったため認められず、再開への道筋を描けないでいました。組合員のみなさんによろこばれる作物をつくることでお返ししたいと考えています」
白州森と水の里センター:コア・フードのたまごと野菜の産地です。3月9日の雪で作物と鶏舎・ビニールハウスなどの施設が被害を受けました。ビニールハウスは撤去するだけで大きな費用がかかります。