「ほんもの実感!」連続講座を開催 つながりを取り戻し豊かなくらしへ

2016年11月2日

パルシステム連合会は10月24日(月)、東京・新宿区の東新宿本部で特別企画「~ほんものの豊かさを考える~幸せの経済学&監督トークショー」を開催しました。

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私たち消費者が行動を起こしましょう

パルシステムでは、大量生産・大量消費・大量廃棄が優先されがちな現代の「豊かさ」を見直し、消費者一人ひとりの力を集結させ世の中を変えていこうと「ほんもの実感!」くらしづくりアクションの取り組みを呼びかけています。

今回は、ほんものの「豊かさ」とは何かを考えることを目的に、グローバル経済に警鐘を鳴らし、地域の力を取り戻す「ローカリゼーション」の促進を提起するドキュメンタリー映画「幸せの経済学」の上映とISEC(※)代表ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ監督を招きトークショーを行いました。パルシステムグループの役職員、組合員など106名が参加しました。

ヘレナ監督は「現在のグローバル経済は狭い視野で作られたしくみ、だと思っています。そのため貧富の差の拡大や不必要な貿易による環境負荷の増加、地域文化や言語の消滅など様々な弊害が明らかになっています。一方、ローカリゼーションでは多国籍企業から国家へ力を移行し、生産から消費までの距離を短くすることで地域の自立を後押しします。人間同士のつながり、そして自然とのつながりを作り直すことによって、私たちは豊かさを思い出すことができるのです。これからは自分たちが行動を起こし社会のしくみを変えていく必要があるのではないでしょうか。行動を起こすことは何もデモをしろということではなく、周りの人とよいと思うことを分かちあい、それを広めていけばいいのです」と語り、以下5つの行動を提起しました。

※ISEC(International Society for Ecology and Culture):文化・生物多様性の保護に携わる活動をするNPO

<世の中を変える5つのアクション>

  1. つながる:「私」から「私たち」へ 周りの人と何ができるかを考える
  2. 教育する:自分から情報を探しに行く、模索する
  3. 抵抗する:全体を見据えて行動し気づきを周りに伝えていくことが必要 周りの人たちと手を取り合 いしくみを変えていく
  4. 再生する:地域、地元の再生 自らが参加していくことが大切
  5. 祝福する:人や自然に感謝をする。人とつながり、自然とつながることで豊かさを思い出し喜びを見出すことができる

ヘレナ監督の話を受け、パルシステム連合会・高橋宏通広報本部長は「私たちが無関心でいると、グローバル経済の構造に組み込まれ、知らないうちに加害者になってしまいます。一人ひとりが生活を変えていくことをもう一度考えていきましょう」と呼びかけました。

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ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」公式サイト