熊本地震の募金を贈呈 氷川、八代など4市町の首長と面会
2026年10月13日
生活再建や農林水産業復興に活用
パルシステム連合会(本部:東京都新宿区、渋澤温之理事長)は10月9日(金)、2026年7月に発生した熊本地震で特に被害の大きかった4市町を訪問し、利用者から寄せられた「令和8年熊本地震緊急支援募金」の贈呈式を実施しました。被災した産地や活動団体も訪れ、募金の目録を手渡すとともに復旧復興に向けた活動などについて意見交換しました。(随時更新)
行政4市町への贈呈式は、氷川町、宇城市、宇土市、八代市の町役場、市役所で実施しました。パルシステム連合会の渋澤理事長と藤田順子副理事長(パルシステム神奈川理事長)がそれぞれの首長を訪問し、目録を手渡しました。
そのほか被災した産地や、被災地での支援活動を実施する団体を訪問し、被害状況などを聞き取りながら見舞金や支援金の目録を手渡しました。
募金は、のべ13万人を超える利用者から 1億6,082万2,026円が寄せられました。これらは、被害を受けた産地・メーカー10団体への見舞金、現地で支援活動をしている6団体と、被災者への義援金として自治体などへ贈呈されます。
各首長からの談話は次の通りです。(訪問順)
「にぎわい取り戻したい」(宇土市・光井正吾市長)
家屋の被害を受けた市民への支援では、特に独居の高齢世帯で「片付けの手がつかない」「やる気がおきない」などの声が届いており、各家庭を訪問して実情把握に努めています。買い物などの移動など、孤立化を防ぐ対策を講じて、町のにぎわいを取り戻したいと思っています。

光井市長(中央)へ目録を渡す藤田副理事長(左)と渋澤理事長(右)
「ひとりの離農者も出さない」(宇城市・末松直洋市長)
市内の半数が被災し、家屋の全半壊は全世帯の1割を超えました。断水も200カ所に及びましたが、回復しています。宇城市は農業が盛んな地域です。用水路やハウスが大きな被害を受けました。私自身も農業生産者であり、ひとりの離農者も出さないよう支援を強めていきます。

末松市長(中央左)へ目録を渡す藤田副理事長(左、中央右は野尾晴一朗副市長、右は渋澤理事長)
「生活用水の運搬で疲労骨折する人も」(八代市・小野泰輔市長)
市内は井戸の利用が多かったため、3,600世帯が井戸枯れにより生活用水を確保できていません。毎日の水運びで疲労骨折する高齢者も出ています。支援してもらっているボランティアの活動も限界があり、大きな懸案です。皆さんの協力を仰ぎながら、助け合う地域づくりを模索しています。

小野市長(中央)へ目録を渡す藤田副理事長(右)と渋澤理事長(左)
「支援団体が大きな助けに」(氷川町・藤本一臣町長)
昨年も豪雨による水害を受けたばかりなので、農業生産者はたいへんな思いをしています。町内の農地ではナシの8割が落果し、水稲も断水で多くが収穫をあきらめました。支援団体の皆さんからのバックアップは、非常に大きな助けとなりました。いち早く復興し、応援してくれる皆さんへ報いたいと願っています。

目録を受け取る藤本町長(中央)と渋澤理事長(左)藤田副理事長(右)

氷川町からは感謝状を授与されました
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産直産地
「農作物で気持ちを返す」(肥後あゆみの会・澤村輝彦代表、10月9日)
生産者の自宅が全壊するなどの被害を受けました。ただ保冷庫など損壊した設備は復旧しており、農作物の生産は震災前のレベルに戻りつつあります。近年は、震災だけでなく高温などの気候変動の対策も必要になっています。しっかり生産し、農作物で組合員の皆さんへ返していきたいと気持ちを新たにしています。

澤村代表(中央右)と澤村光大専務(同左)へ目録を渡す藤田副理事長(右)と渋澤理事長(左)
「被害乗り越えきずな深める」(フレッシュダイレクト・前田将和社長、10月9日)
立地する西原村は4月にも大きな地震が発生し、上流のダムが決壊しそうな状況に陥りました。7月の地震でも全半壊の被害に見舞われた生産者がいます。地震の被害を乗り越えようと、生産者はきずなを深めています。組合員の皆さんともつながり、生産を持続できる環境をさらにつくっていきます。

前田社長(中央)へ目録を渡す藤田副理事長(左)と渋澤理事長(右)
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支援団体
「被災者の心のケアに」(被災地NGO協働センター・増島智子さん、10月8日)
募金は、家財の搬出や引っ越し作業、サロンやマルシェの運営に活用しています。復旧にはまだ時間を要し、5年くらいかかると言われている地域もあります。今後は心のケアも必要になります。寄付を大切に役立てていきます。

増島さん(左)へ目録を渡す西村陽子・パルシステム東京理事長(右・パルシステム連合会常任理事)
「以前の生活を取り戻せるように」(ピースウィンズ・ジャパン・李京洙さん、10月16日)
発災直後から災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”」が現地で医療活動や物資支援、避難所運営などを行ってきました。「ピースワンコ・ジャパン」「ピースニャンコ」では、ペットと暮らす被災者を多角的に支援しています。今後は仮設住宅向けに家電用品を提供するなど、以前の生活を取り戻せるよう活動していきます。

コミュニケーション部企業連携 李さん(中央)へ目録を渡す藤田副理事長(右)と西内良子・パルシステム埼玉理事長(左・パルシステム連合会常任理事)
「災害用キットや居場所づくりで子どもをサポート」(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン・パートナーリレーションズ部伊藤征慶部長、10月16日)
被災直後の不自由な避難生活で、子どもたちが心身の健康を保ち、安心して過ごすための「緊急こども用キット」配布や、思い切り遊ぶ場を提供する「こどもひろば」運営など、被災した子どもたちや家族を支援しています。今後は学校生活での備品提供や、子どもの体験活動など、長期的にサポートしていきたいです。

伊藤部長(中央左)と法人連携チーム大田原英介さん(左)へ目録を渡す西内良子常任理事(中央右)と藤田副理事長(右)
「建築士や弁護士との連携で生活再建へ」(YNF(よか隊ネット福岡)・江崎太郎代表理事、10月19日)
在宅被災世帯を中心に支援活動を実施し、宇土市では約8,000世帯を対象に個別訪問しています。寄付は建築士や弁護士の派遣事業に役立て、住宅修繕や住まいに関わる法的課題の解決を進めていきます。今後は、被災者の受け皿づくりまで展開できたらと考えています。

目録を受け取る江崎代表理事(中央)と瀬野悦子・パルシステム新潟ときめき理事長(左)、池端美雪・パルシステム福島理事長(中央左・パルシステム連合会常任理事)、大平真紀子・パルシステム群馬理事長(中央右・パルシステム連合会常任理事)、細谷里子・パルシステム静岡理事長(右)
「障害者、高齢者、外国籍就労者などサポート」(難民を助ける会(AAR Japan)・古川千晶事務局長・専務理事、10月19日)
現地では各家庭に生活用水が届かないことが大きな課題でした。10年前の熊本地震の経験を生かし、炊き出しや物資配付などを行っています。甚大な被害を受けた氷川町と八代市には、外国籍被災者が物資や情報を受け取れる拠点を開設しました。引き続き障害者や高齢者、外国籍就労者などを中長期的に支援していきます。

目録を受け取る古川事務局長・専務理事(中央左)とプログラムコーディネーター櫻井佑樹さん(左から2番目)、細谷・パルシステム静岡理事長(左)、池端常任理事(中央右)、瀬野・パルシステム新潟ときめき理事長(右から2番目)、大平常任理事(右)
AAR Japanからは感謝状を授与されました。
「配送車両を炊き出しに活用」(ピースボート災害支援センター・山本隆代表理事、10月19日)
熊本県内数か所に飲料水などの生活物資を配布するほか、パルシステムグループから贈呈された配送車両を改装したキッチンカー「FOOBOUR(フーバー)」を活用し、氷川町や八代市では炊き出しを約50回、8,000食提供しています。皆さんの温かい気持ちを、地域のコミュニティづくりや見守り活動などに生かしていきます。

目録を受け取る山本代表理事(中央右)と上島安裕事務局長(中央左)、髙橋由美子・パルシステム千葉理事長(左・パルシステム連合会常任理事)、青木恭代・パルシステム茨城 栃木理事長(左から2番目・パルシステム連合会常任理事)、西村陽子・パルシステム東京理事長(右から2番目)、古家滋子・パルシステム山梨 長野理事長(右・パルシステム連合会常任理事)
PBVからは感謝状を授与されました。
※訪問団体を追記しました(10月20日)