職員がセルフケア学ぶ特別講座 誰もが働きやすい職場づくりを目指して〔神奈川〕

2026年9月2日

ストレスと上手に付き合うポイントを解説

生活協同組合パルシステム神奈川(本部:横浜市港北区新横浜、理事長:藤田順子)は8月25日(火)、新横浜本部で、セルフヘルスケアを学ぶ講座を開催しました。職員が、ストレスを感じたときの対処法や、円滑に業務を進めるためのコミュニケーションなどを学びました。

星槎大学との協定1周年記念企画

イベントは、パルシステム神奈川と星槎大学が結ぶ包括的連携協定の1周年を記念し実施しました。パルシステム神奈川職員を対象に開催し、会場とオンラインを合わせて約30人が参加しました。誰もが働きやすい環境づくりを目指し、心身の健康維持に必要な考え方を教わりました。

講師は、星槎大学(横浜市青葉区さつきが丘、西村哲雄学長)共生科学部の平雅夫専任教授です。心理学や福祉を学ぶ学生を指導しながら「心理」「教育」「福祉」分野を研究しています。

考え方を見直して気持ちを楽に

平さんは、ものの受け取り方や考え方に働きかけ気持ちを楽にする「認知行動療法」を中心に解説しました。仕事でのミスは、その行動のきっかけとなる要因と、結果を認識する「ABC分析」が有効であると説明します。「ミスをその場で流してしまうと、改善にはつながりません。他人や自分のせいにするのではなく、行動のきっかけを把握することが大事です」と話しました。

障害者雇用の現場においては、「当事者も支援者も、うまくいかないときは自責的、他責的になってしまうことが多いです。環境との相互作用によって行動(=ミス)につながることを認識し、働く環境を整備することが重要です」と話しました。

障害者の特性として、目標に向けて思考や行動をコントロールする「実行機能」が十分に機能していない場合があることも紹介し、業務では「ゴールを明確に伝えること」や「指示の仕方を工夫する」などの視点を持つ必要性を語りました。

バーチャルを生み出す「ことば」

平さんは、童謡の歌詞を読むだけで、頭の中でメロディーが流れたり情景が浮かんだりするように「言葉はバーチャルを生み出す大きな力を持ちます」と語ります。悩みも、自身のなかで繰り返すうちバーチャルな世界をつくり再現されてしまうケースがあると言います。「対策としては、成功体験を一緒にすることが有効です。近年の認知行動療法では、不安から視点を移動させ、影響を減らしていくカウンセリングの考え方になってきています」と説明しました。

すぐできる「セルフケアエクササイズ」も

▲講演する平雅夫専任教授

不安な気持ちを和らげる方法として「街を歩くときに、日頃から景色を見たり気温の変化を感じたりと、悩みから意識を移し距離をとることが有効です。姿勢を変えるだけでも気持ちに変化が生まれます」と解説します。そのほか両手でグーとパーを交互に繰り返すこと、イライラしそうだと思ったら6秒数えること、100回唱えて言語を無効化することなどを紹介しました。

障害者と働く社会を当たり前に

パルシステム神奈川と星槎大学は2025年8月、障害者雇用推進に向けた包括的連携協定を締結しました。障害を持つ職員の支援担当者へのメンタルケアなど、星槎大学での相談受け入れや教育、研修の実施を目的としています。

協定により、多様性を尊重し一人ひとりに合わせた学習環境を提供する星槎大学が、特別支援教育などのノウハウを生かしパルシステム神奈川の職員への教育、研修の機会を設けています。これまでに「アンガーマネジメント研修」、就労支援担当職員による「事例検討会」などを開催しています。企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチの)資格を持つ、就労支援担当職員への個別面談などにも継続的に対応しています。

パルシステム神奈川はこれからも、全ての職員が安心して働ける職場環境の実現を目指し、共生社会の実現に貢献します。