パルシステムの奨学金制度が「2025年度グッドデザイン賞」を受賞

2025年10月15日

活動の持続性や社会との接点をつくる仕組みなど評価

パルシステム生活協同組合連合会(本部:新宿区大久保、理事長:渋澤温之)の『パルシステム給付型奨学金』がこのたび、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。生活相談などを通じた学生に寄り添う伴走型支援や社会体験プログラムなどの仕組みが評価されました。

受賞では、経済支援にとどまらず奨学生に寄り添う細やかな対応や、社会体験の提供による学業以外での成長を支援する仕組みなどが理由にあげられました。

パルシステム給付型奨学金『若者応援基金』は、学生に毎月4万円の奨学金を給付するほか、生活相談をはじめ精神的にも学生生活をサポートする「伴走型支援」が特徴です。
パルシステムの産直提携先での農業やボランティアなど社会体験プログラムを用意し、学業以外の経験を重ね、多様な人たちとのつながりを広げる機会も提供します。

募金の一部は、伴走支援する団体の活動費としても活用されます。資金は、利用者である組合員からの募金によってまかなわれ、2020年の制度創設以来、累計97人に給付しています。募金額は、2024年度に5,376万520円、総計2億199万7,297円が寄せられました。

グッドデザイン賞審査委員による評価コメントは次の通りです。(原文まま)

「社会経済の不安定が影響して給付型奨学金の需要は高まり、昨今は対応する制度は増えつつあるが、パルシステムが持つ顧客とのネットワークは、資金の調達力と活動の持続性に適合している。全国的に事業展開するパルシステムが、各地域の団体と連携することで、学生の心身のサポートや進路相談に寄り添う細やかな対応ができていること、貧困家庭では社会との接点が少ないという課題に対して体験を行う支援は、利用者が抱える課題を深く掘り下げて生まれた解決策である。学生が安定して就業を全うすることを目的に構築された明確な取り組みだ。」

11月1日(土)~5日(水)に東京・六本木の東京ミッドタウンで開催される「2025年度グッドデザイン賞」の全受賞作を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」で、受賞作の展示があります。

【パルシステムについて】
パルシステムは「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」という理念のもと、食の安全や環境保全だけでなく、教育や貧困問題といった社会課題にも積極的に取り組んでいます。一人ひとりの「小さなアクション」が大きな社会貢献につながるよう、さまざまな活動を展開しています。

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【グッドデザイン賞とは】

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www.g-mark.org/