本が地域の架け橋に 多世代が集う私設図書館など紹介

2025年4月21日

情報誌「のんびる」5・6月号 4月21日(月)注文受付スタート

パルシステム連合会は4月21日(月)から、地域と暮らしの課題解決をテーマに発行する情報誌「のんびる」5・6月号の注文受付を開始します。本を通じて生まれる温かい交流や、安心して過ごせる居場所としての図書館の役割を紹介します。

本から生まれる優しいつながり

「のんびる」5・6月号のテーマは「本でつながる」です。多世代交流の場として地域に愛される、個人や民間団体が運営する私設図書館を取材しています。静岡県焼津市の「みんなの図書館さんかく」から全国に広がる「一箱本棚オーナー制度」は、自分の興味や関心を集めた本棚を作る、ユニークで誰でも参加できる仕組みです。読んだ人のメッセージで生まれた新しいつながりなどのエピソードも紹介しています。

いっぽうで、公立図書館は利用率の低下や経費削減を理由に統廃合が進んでいます。本との出会いを生み、年齢を問わず憩いの場所として機能するまちの図書館の存続を目指し、住民投票で閉館の是非を問うため立ち上がった団体の活動も掲載します。

図書館は、本を借りて読むほかに、地域の人々が集う交流の場にもなっています。本と人、人と人をつなげることで生き生きとした地域づくりにも貢献できます。誰とも話さず、ゆっくり過ごす「居場所」として、自由で心地よい空間も作り出します。

中絶への偏見が生む悲しみ

「のんびるインタビュー」コーナーでは、劇作家で小説家の石川燃さんが「人工妊娠中絶」に対する偏見や法制度などの課題を語ります。編著者を務める書籍『わたしたちの中絶 38の異なる経験』を紹介し、一人ひとりが中絶に至るまでの複雑な事情や感情に寄り添い、経験者の言葉を当事者へ届けたいという思いを伝えます。法律や医療制度だけでなく、「中絶の悲しみや不幸」という側面しか捉えられない人々の意識が変わり、中絶に対する懲罰的な制度や偏見で傷付く人たちを減らしていく必要性を訴えます。

「あったらいいな」を実現する情報誌

「のんびる」は、「いつまでも自分らしくイキイキと暮らせる」「困ったときには助け合う」という生き方や地域づくりを目指す人たちを応援する雑誌です。地域の多様な課題に向き合う人たちにスポットを当て、協働し分かり合う豊かなつながりを紹介します。日々の暮らしの困り事を解決するヒントや「誰かの役に立ちたい」と思う人たちに、仲間づくりに生かせる情報を届けます。

宅配商品と一緒に注文登録すると、隔月刊の本誌を定期購読できます。

パルシステムはこれからも、暮らしを支える食べ物や生活雑貨に加え、地域の人たちをつなげる情報をさまざまな形で届けていきます。

のんびる5・6月号『本でつながる』概要

【発行者】パルシステム生活協同組合連合会
【発行日】2025年5月18日
【規格】B5版52ページ
【記事概要】
◆「みんなの図書館さんかく」の今、そして、これから 土肥潤也(みんなの図書館さんかく 館長)
◆ただそこに人がいる場所 衣笠駅徒歩1分図書館(神奈川県横須賀市)
◆粋と人情のまちの私設図書館 エンミチ文庫(東京都江東区)
◆図書館廃止を勝手に決めないで!(夢のある図書館を創るきよせの会)

【好評連載】
◇のんびるインタビュー、動くヒト、私と平和とこの一枚、連載エッセイ(水野スウ、早乙女智子、内山節、色平哲郎、鈴木暁子)など。

パルシステム注文ページ

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【注文番号】190608

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 ※商品取り扱いはパルシステムグループ10生協(1都11県)のほか、インターネットサイトや農文協農業書センター(千代田区神田神保町)、ジュンク堂書店池袋本店(豊島区南池袋)でも購入できます。