昨年に続き2回目 特別支援学校が新鮮野菜や手作り工芸品の販売会〔パルライン〕

2024年12月17日

生徒11人が熊谷の物流センター職員と交流

パルシステムグループの物流を担う株式会社パルライン(本社:東京都江東区、代表取締役社長:太田賜嗣夫)は12月12日(木)、パルシステム熊谷センター(熊谷市樋春)で深谷はばたき特別支援学校(深谷市本田、楠奥佳二校長)の生徒たちが手掛けた農作物や工芸品の販売会を開催しました。生徒11人が接客を通じ、訪れた職員と交流しました。

売り切れ商品続出のにぎわい 野菜は全て100円

販売会は、昨年に続き2回目の開催となりました。センターで働く職員が行き交う1階玄関とロビーを会場に、生徒たちが授業の一環として学校の畑で育てた野菜や、制作した陶芸・木工・布革製品などが並びました。

▲玄関前のようす(野菜・苗木・木工品)

▲1階ロビーのようす(陶芸・布革製品)

会場を訪れた職員は、陳列されている商品の完成度の高さに、感心していました。入口に積み込まれた野菜は全て100円で思わず購入する職員も多く、商品を両手に抱えて会場を後にする姿が見られました。

▲野菜販売・試食品の提供を担当した田島さん

生徒たちも、自分たちが手掛けた商品が購入され嬉しいようすでした。野菜の販売や試食品の提供を担当した田島志庵さんは、「販売会に向けて長ネギを一気に収穫して袋詰めするのが大変でしたが、お客さんとたくさん交流でき楽しいです。お客さんと話したり、お釣りを計算したりする経験は成長につながると思います」と振り返りました。

 

布革製品の販売を担当し、積極的に呼び込みも行っていた飯島哲平さんは、「お客さんに自分の作った作品を褒めてもらえて嬉しかったです。モチベーションにつながります」と笑顔で語ってくれました。

▲飯島さん(右から2番目)はじめ布革製品販売を担当した生徒たちとジョブコーチの大貫職員(右端)

卒業生も活躍中 社内資格取得の職員がサポート

パルラインでは、商品やカタログのセットセンターなどで80人の障害者が活躍しています。2021年度からは職場適応援助者「ジョブコーチ」の配置を進め、現在22人のジョブコーチが障害者の職場定着へ尽力しています。専門研修の修了で取得できる社内資格「ジョブサポーター」は220人以上となり、障害者が安心して働ける職場づくりを支えています。

ジョブコーチとして日々障害を持つ職員をサポートする大貫智子職員は、販売会でも生徒たちを支援しました。「障害者職員が現場で活躍してくれるとやりがいを感じます。仕事が楽しいと言ってもらえると私も嬉しいです」と語ります。

センターのセットラインでは、特別支援学校の卒業生たちが日々の業務に欠かせない一員として活躍しています。今回の販売会に参加した来年度採用予定の生徒は「職員の皆さんはとても優しく、働くのが楽しみです」と話します。生徒たちの入社後は、支援機関や保護者と情報を共有しながら、安心して働ける職場づくりを推進します。

多様な人々の雇用機会を創出

パルラインは、障害者同様に長期無業の就労困難者、生活困窮者など多様な背景を持つ人たちの就労を受け入れ、職場全体で理解を深めて雇用定着を支援しています。

パルラインの社会的包摂就労支援

パルシステムグループはこれからも、多様な背景を持つ人たちがお互いをわかりあい、誰もが活躍できる職場づくりを推進していきます。

 

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