募集今なお続く原発事故復興の道程 草の根の支援をオンラインで報告 1月9日(木)

2024年12月9日

組合員から寄せられた応援金を活用

パルシステム連合会は2025年1月9日(木)15時から16時40分まで、福島第一原発事故の被災・避難者支援の現状を伝えるオンラインイベントを開催します。組合員からの募金などによる「東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金」を活用した、避難者の心のケアや居場所づくり、事故を風化させない情報発信など地域の草の根の活動のようすを伝えます。

間もなく14年 続く困難

イベントでは、未だ道半ばの原発事故復興の現状を伝え、活動する3団体が報告します。

市民団体ごえんのちから(横浜市旭区、須磨修一代表)は、神奈川県内で東日本大震災や原発事故の被災者から当時の経験を聞き、非常時に重要となるコミュニケーションの力を伝える活動をしています。廃炉に向けた作業が今後も続く被災地の復興の現状を知るため、現地を訪れ地域の人たちと交流するツアーの運営に応援金を活用しました。

▲相馬野馬追の千年の歴史を守る人々との乗馬交流

NPO法人フュージョン社会力創造パートナーズ(つくば市千現、武田直樹理事長)は、茨城県への避難者が地域とのつながりを作れるよう、高齢・子育て世帯を中心に訪問活動などをしています。間もなく14年となる今も避難生活を送る人たちが、地域内で孤立することのないよう開催する、交流会などのイベントに応援金を活用しました。

▲避難者との黒糖わらび餅づくり交流会

モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・三春(福島県田村郡、大河原さき・塚原寿共同代表)は、環境放射線測定システムの継続を求め、事故後に起きた諸課題の啓発活動をしています。県内では、事故後の不安を表に出しにくい状況もあるなか、コミュニティを離れ避難生活が続く人たちが、自身の思いを語り合うイベントの開催に応援金を活用しました。

▲「海といのちを守るタウンミーティングin三春」開催

「東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金」は2023年度、甲状腺検査や避難者交流会、保養などの活動に関わる25団体へ1,890万6,600円を贈呈しました。助成団体からの報告を通じ、事故から14年が経過するなかでも多様な感情や苦労を抱え暮らす人たちと、支える団体の活動の意義を参加者とともに考えます。

パルシステムはこれからも、利用者とともに多様な状況に置かれる人たちの存在を心に留め、お互いをわかりあう社会づくりを目指します。

東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金 2023年度助成団体活動報告会 開催概要

【日時】2025年1月9日(木)15時~16時40分
【開催方法】オンラインZoomミーティング ※当日の様子は後日動画で公開
【参加費】無料
【申込URL】https://forms.gle/3GJx6UHjytUVmUUe8
【申込締切】2025年1月6日(月)17時
【主催】パルシステム連合会 平和・地域活動委員会
【報告団体】ごえんのちから、特定NPO法人フュージョン社会力創造パートナーズ、モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・三春

【プログラム】

15:00 ~ 15:05 開会・主催者挨拶
15:05 ~ 15:25 「ごえんのちから」活動報告 須磨修一さん
15:25 ~ 15:45 「特定NPO法人フュージョン社会力創造パートナーズ」武田直樹さん、武田和枝さん
15:45 ~ 16:05 「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・三春」大河原さきさん
16:05 ~ 16:35 質疑応答、意見交換
16:35 ~ 16:40 まとめ

 

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