「ささえあい基金」助成で完成 「建長寺さわる模型」お披露目式 4月21日(日)

2024年4月9日

触れてこそわかる匠の技術

パルシステム共済連「ささえあい基金」の助成団体ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf(ユニリーフ、神奈川県葉山町、大下利栄子代表)が「建長寺さわる模型」を制作し、お披露目式を4月21日(日)13時から、大本山建長寺(鎌倉市山ノ内)で開催します。目の見えない人たちにも国定重要文化財の建長寺仏殿模型を手で触ってもらうことで、誰もが同じように観光を楽しめます。

見えない世界の想像にも

「建長寺さわる模型」は、「ささえあい基金」の助成金やクラウドファンディングなどを活用し制作されました。触っても壊れにくいブロンズで作られ、建長寺仏殿の正面に設置されます。お披露目式とトークイベントには制作に携わった人びとが集い、発案のきっかけや協力者へ理解を広めた経緯、制作時の工夫や苦労を紹介します。

模型は、誰もが自由に触れられるので、目が見えない人も建物の形を確認できます。枡組(ますぐみ)と呼ばれる柱の組み細工まで精巧に再現され、手の感覚から伝統木造建築の意匠や知恵をつぶさに理解できます。

目が見えない人の大切な感覚のひとつ「さわる」体験をみんなで一緒に分かち合うことで、お互いの世界が想像できます。

誰もがユニバーサルな体験を

ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeafは誰もが一緒に楽しめるよう、市販の絵本を解体し、物語を点字で打ち込んだ透明シートを挟んで再製本する「ユニバーサル絵本」を制作し、全国の教育機関や個人に貸し出しています。代表の大下さんは、目が見えない子どもと見える子どもが同じ本を使い、お互いの世界を理解し合えるよう2008年に1人で活動を始めました。

さわる模型のプロジェクトは10年前、旅行先で世界遺産「ベレンの塔」のブロンズ模型を知り、全盲の娘とも触ることでなら観光の楽しさを分かち合えると考え始まったものです。

障がい者や生活困窮者などを応援

「ささえあい基金」は、障がい者や生活困窮者、社会的孤立の防止などの支援活動をする市民やNPO団体への助成金制度です。「互いに支え合える地域社会づくりに寄与すること」を目指し2021年度に創設しました。助成金はCO·OP共済《たすけあい》の剰余金の一部が活用されます。2023年度は、20団体へ1,000万円を助成しました。

パルシステムグループはこれからも、さまざまな立場の人たちと手を取り合い、誰もが暮らしやすい地域づくりをめざします。

「ささえあい基金」助成「建長寺さわる模型」お披露目式開催概要

【開催日時】2024年4月21日(日)13時~15時30分

13時~13時30分 お披露目式典

14時30分~15時30分 制作関係者トークイベント

【会場】大本山建長寺(神奈川県鎌倉市山ノ内8)

【アクセス】JR横須賀線「北鎌倉」駅より徒歩15分

チラシPDFはこちら