森林再生に貢献「しいたけ栽培セット」新発売 秋の味覚を育ててみよう

2022年10月3日

南都留の里山保全やカーボンニュートラルへの貢献にも

パルシステム連合会は10月3日(月)から、「めぐる森のしいたけ栽培セット」の注文受付を開始します。2014年から森林産直で提携する南都留森林組合(山梨県都留市、杉本光男代表理事組合長)で生産するおが粉を原料としています。秋の味覚を育て、味わいながら、持続可能な森林づくりに貢献できます。

南都留で伐採した広葉樹のおが粉を菌床に

「めぐる森のしいたけ栽培セット」は、届いた菌床を浸水させ、室温で一定の湿度を保っておけば1週間程度でしいたけが発生します。好みの大きさに成長したら軸ごと収穫し、採れたてのしいたけを味わえます。毎日大きくなっていくしいたけの様子を観察できるので、子どもの食育にもつながります。
菌床に使用するおが粉は、パルシステムの森林産直提携産地、南都留森林組合が伐採した広葉樹が原料です。同組合は放置されていた人工林整備のため、多数の地主に分散していた地権を借り受け、地域全体の林道整備や間伐を進めてきました。里山再生を応援するため、パルシステムは2014年1月、当会として初となる森林分野での産直提携を結び、森林資源を活用した商品開発や利用者との交流を継続しています。

めぐる森のしいたけ栽培セットと栽培例

めぐる森のしいたけ栽培セット
【価 格】980円(税込1,078円)
【収穫期】栽培開始後約2週間(繰り返し栽培可)

※商品取り扱いはパルシステムグループ10生協(1都11県)。
生協は加入して利用いただけます。

2050年カーボンニュートラルに貢献する森林の自然循環
日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向け、国内の人工林の循環利用確立による炭素固定機能は重要な役割を果たします。樹木は、一定の樹齢を超過するとCO2の吸着能力が低下していきます。CO2は枯木の放置によっても放出されるため、適度な伐採と木材の利用が不可欠となります。
近年の豪雨による土砂災害でスギやヒノキなどの針葉樹林の放置が問題となっていますが、荒廃する広葉樹林も増加しています。一定の樹齢を超えたコナラやクヌギは、伐採すると切株からヒコバエを生やし自然に新たな森へと再生していきます。広葉樹林の里山循環により、近年減少している森林のCO2吸収総量の回復も期待できます。
パルシステムではこれまでも、事務所などの建築材に関係する産地の間伐材を活用するなど国内の林業を応援してきました。利用者にも森林産直産地を身近に感じてもらえるよう、地域の資源を活用した商品を随時開発し、届けていきます。

南都留で伐採される広葉樹

これまでに開発した「Link・林 猫砂」と「めぐる森のプレートセット」