子ども食堂やフードバンクなどへ年間110万食を提供 5月8日は「ごはんの日」
2023年5月8日
予備商品活用で食品ロスも削減
パルシステムグループは、調達で発生する予備分の青果活用や利用者へ呼びかけるフードドライブなどを通じて、生活困窮者の支援活動に貢献しています。2022年度は、子ども食堂やフードバンクなどへ110万食分、重量で130トン以上を提供しました。特に手に入りにくい野菜や果物は、みなさんから喜ばれています。
■青果やパン、米など250団体以上へ
提供した食品の内訳は、輸送中のトラブルなどがあっても確実に利用者へ届けるために予備として確保する野菜や果物、パンなどが43万食分(85トン)、利用者へ呼びかけたフードドライブが8万食分(16トン)、各地の生協で購入し提供された米が54万食分(35トン)などです。そのほか2022年12月には、新潟県を中心に発生した大雪によって配達できなくなった商品なども活用しました。
提供先は、フードバンクや子ども食堂のほか東京・新宿や池袋などで実施している生活困窮者向けの相談会などで、合計250団体以上へ届けました。
※食数は①青果(野菜・果物)は「食事バランスガイド」から1食200g②フードドライブは一般的なレトルト食品の重量1食200g③米は茶碗1杯分(150g)に使用する65g――を基に換算しました。
■生活圏内の配送拠点で受け渡し
パルシステムの予備青果活用は、2019年度から実験的に開始し、2020年度から本格的に運用を介しました。子ども食堂やフードバンクなどからの依頼を事前に集約し、週単位で最寄りの配送センターまで届ける仕組みです。
子ども食堂やフードバンクは、小規模な運営母体が多く自前のトラックを保有する団体はほとんどありません。生活圏内の配送センターへ届けることで、自家用車でも引き取れるようにしています。また、提供を受ける食品は、保存性の高いものが多く、利用者へ届ける商品と品質の変わらない野菜や果物は、たいへん喜ばれています。
■寄贈品を注文するしくみも
病気や離職などで生活に困窮する世帯は増加傾向にあります。支援団体によっては、寄贈される食品だけでは必要量が不足するため、寄付金で購入するケースも少なくありません。パルシステム神奈川やパルシステム千葉では、フードドライブを呼びかけるだけでなく寄贈用の食品セットなどを案内し、注文数に応じて直接、支援する団体へ提供するしくみを導入しています。
最近の主な活動
〔千葉〕宅配注文で「困った」を応援 在庫ゼロでもフードドライブ(2023年5月1日)
〔神奈川〕宅配による「善意の注文」で食品11t(2023年2月23日
〔東京〕年末に産直米8トンを緊急支援(2022年12月7日)