トルコ・シリア地震への支援募金が1億円近くに のべ9万人超から

2023年4月5日

寄贈する7団体で贈呈式を実施します

パルシステム連合会は2023年2月、利用者である組合員に「トルコ・シリア地震緊急支援募金」を呼びかけました。その結果、のべ9万2千人あまりから1億円近くが寄せられました。募金は、現地で支援活動する7団体へ寄贈します。4月3日(月)から順次、代表者が寄贈先団体を訪問し、贈呈式を実施しています。

ご協力ありがとうございました。

1人ひとりの募金が大きな力に

2月に発生したトルコ・シリア地震の発生を受け、パルシステムグループは2月27日(月)から3月24日(金)まで、宅配を利用する組合員のみなさんへ募金を呼びかけました。その結果、のべ92,202人から総額9,713万1,253円が寄せられました。
※募金の追加があり総額を修正しました(4月12日)

募金は、事前に案内した支援団体7団体へ寄贈し、物資支援や教育の再開、被災者の心のケアなどの費用として活用します。寄贈先の7団体は、次の通りです。

1)一般社団法人ピースボート災害支援センター(PBV)
2)認定特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR Japan)
3)認定特定非営利活動法人 ADRA Japan(アドラ・ジャパン)
4)認定特定非営利活動法人国連UNHCR協会
5)公益財団法人日本ユニセフ協会
6)認定特定非営利活動法人国境なき医師団
7)公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

贈呈先へは4月3日(月)から順次、代表者が訪問し贈呈式を開催しています。4月3日(月)には、ピースボート災害ボランティアセンター、日本ユニセフ協会を訪問しました。

贈呈式での寄贈先団体の言葉(訪問順)

「人の温かさは石巻を想起」ピースボート災害支援センター(4月3日)
「2月下旬からスタッフをトルコへ派遣し、現地調査と緊急支援物資の配布を行いました。今後は現地の活動団体と連携し、心理ケアや法律相談、子どもの居場所づくりなどを行います。トルコで被災したみなさんは、支援に来た私たちを温かく迎えてくれ、東日本大震災で石巻を支援していたころを思い出しました」


訪問者:パルシステム東京理事長・松野玲子、パルシステム千葉理事長・佐々木博子、パルシステム茨城栃木理事長・青木恭代、パルシステム静岡副理事長・細谷里子、パルシステム連合会理事長・大信政一

「『学びと遊び』の場づくり」日本ユニセフ協会(4月3日)
「子どもの被災者だけで700万人におよぶと言われ、被災地で『学び』と『遊び』の場づくりを進めています。反政府勢力の支配下にあるシリア北西部は取り残された状態で、震災前からシリアを人道支援していた事務所も被災しました。孤児の人身売買も危惧しており、発生しないよう注視しています」


訪問者:パルシステム東京理事長・松野玲子、パルシステム千葉理事長・佐々木博子、パルシステム茨城栃木理事長・青木恭代、パルシステム静岡副理事長・細谷里子

「シリアは感染症リスクも」国境なき医師団(4月10日)
「日本からトルコへ2人のスタッフを派遣し、移動診療や物資支援を継続しています。現地からは『棺おけも遺体袋も足りない』との連絡があったこともあります。特にシリア北西部は深刻で、衛生環境悪化による感染症拡大の懸念が高まっています」

訪問者:パルシステム埼玉理事長・樋口民子、パルシステム群馬理事長・反町幸代、パルシステム福島理事長・高野祐子

「太陽光発電で安全確保」ADRA Japan(4月10日)
「物資の配布や児童労働・セクハラの防止、学校の修復などを支援しています。特にシリアは、内戦の影響から病院機能が不十分で、水の確保すらままならない地域もあり給水整備を行いました。避難テント周辺では、太陽光発電パネルとライトを設置し、夜間も明かりを確保することで安全確保に役立てています」

訪問者:パルシステム埼玉理事長・樋口民子、パルシステム山梨理事長・梅原隆子、パルシステム群馬理事長・反町幸代、パルシステム福島理事長・高野祐子

「世界中で増える難民に支援を」UNHCR協会(4月10日)
「被災者が直接的に支援を受けられるよう身分の保証を最優先し、仕事や教育につなげています。震災では、シリア内戦の難民を受け入れるコミュニティも被害を受けました。ウクライナやアフリカなど、難民になる人は増える一方です。今後もパルシステムなどの市民団体とつながり、幅広く理解が深まることを期待します」

訪問者:パルシステム埼玉理事長・樋口民子、パルシステム山梨理事長・梅原隆子、パルシステム群馬理事長・反町幸代、パルシステム福島理事長・高野祐子

「村落の水とトイレの整備が課題」難民を助ける会(4月11日)
「スタッフを東西2チームに分け、地域特性に合わせた支援活動を展開しています。村落に支援が行き届いておらず、水とトイレの整備が不十分です。今後は女性や子ども、障がい者への支援を強め、避難施設の改善や息抜きできる場づくりを進めていきます」

訪問者:パルシステム東京理事長・松野玲子、パルシステム神奈川理事長・藤田順子、パルシステム新潟ときめき理事長・瀬野悦子

「『こどもひろば』で安全確保」セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(4月11日)
「子どもが安全に過ごし安心できる『こどもひろば』の設置、運営などを通じて支援しています。これにより、親が復旧作業や仕事にかかわることもできるようになります。社会インフラの弱いシリア北西部は、児童虐待や人身売買の懸念もあり、防止のための啓発活動なども展開しています」

訪問者:パルシステム東京理事長・松野玲子、パルシステム神奈川理事長・藤田順子、パルシステム新潟ときめき理事長・瀬野悦子

※訪問団体を追記しました(4月12日)