沖縄産直黒糖100%「喜界島荒濾過黒糖焼酎」新発売 観光客減で在庫急増の黒糖を活用
2023年1月9日
まろやかなのど越しを楽しんで地域産業の振興に貢献
パルシステム連合会は1月9日(月)から、「喜界島荒濾過黒糖焼酎」の注文受付を開始します。当会と産直提携を結ぶJAおきなわ(沖縄県那覇市、前田典男代表理事理事長)産の黒糖を100%使用し、喜界島酒造株式会社(鹿児島県喜界町)が奄美群島名産の黒糖焼酎に仕込みました。コロナ禍による観光客減少で在庫過多に悩む黒糖を活用し、地域農業の振興に貢献します。
昔ながらの製法で引き出す黒糖のコクと旨み
「喜界島荒濾過黒糖焼酎」は、1916年に創業しモンドセレクション金賞受賞歴もある喜界島酒造がパルシステム向けに製造しました。喜界島のミネラル豊富な水で仕込み、黒糖のほのかな甘みと熟成によるまろやかなのど越しが楽しめます。原料の風味を生かすため、圧力をかけない昔ながらの常圧蒸留を採用し、あえて濾過を粗くすることで、黒糖のコクと旨みを際立たせています。
新たなサプライチェーン確立で在庫解消へ
原料の黒糖は、当会の産直提携産地JAおきなわ産100%です。コロナ禍の観光客激減などによる黒糖の消費低迷を受け、新たに開発しました。当会からJAおきなわの余剰黒糖の課題を聞いた国分首都圏株式会社(東京都中央区、南 博貴代表取締役社長執行役員)が、鹿児島県の喜界島酒造での原料活用につなげました。
パルシステム、JAおきなわ、喜界島酒造、国分首都圏の4者の連携により、沖縄での原料調達、奄美での製造、関東圏での消費というサプライチェーンが確立しました。
離島の暮らしを支える基幹産業
沖縄県の全耕地面積の約半分はサトウキビが占めており、ほとんどが上白糖などの原料になります。「沖縄黒糖」の原料となる品種はサトウキビ全生産量の5~6%ほどしかなく、8つの離島だけで生産されています。過去7年程度は豊作だったこともあり需要を上回る生産量となっていました。さらにコロナ禍に突入し観光客の消費が激減したことで在庫が急増し、黒糖生産の存続が危ぶまれるほどの状況になっています。
サトウキビ生産は、収穫後、糖度が落ちないうちに加工する製糖工場の操業とあわせ、離島の暮らしを支える重要な基幹産業です。持続可能な生産を支えるため、パルシステムは今後もJAおきなわの産直黒糖を活用した商品の開発を進めます。
喜界島荒濾過黒糖焼酎
【通常価格】1,123円(税込1,235円)
【規 格】900ml
【アルコール分】25度
【配送温度帯】常温
※商品取り扱いはパルシステムグループ10生協(1都11県)。生協は加入して利用いただけます。