群馬県板倉町に野菜カット工場を建設 商品開発から製造までの一貫体制構築へ
2016年8月18日
パルシステム連合会は、近年需要が高まっているカット野菜を産直野菜で実現するため、群馬県板倉町に専用工場を建設します。「お料理セット」の製造工場として稼働し、将来的には、産直野菜を加工した総菜の開発、製造なども視野に入れます。
産直野菜使用で「パルシステムらしさ」
カット野菜の製造工場、板倉食品加工センター(仮称)は今秋にも建設に着工し、2017年下半期の稼働を予定します。稼働によりレシピつきの食材セット「パルシステムお料理セット」について、商品開発から製造まで行うことが可能となり、よりパルシステムらしい、特徴ある商品づくりができることになります。
「パルシステムお料理セット」は、炒め物や煮物などの料理が手早く作れる食材セットで、カット済みの野菜のほか肉、魚、専用の調味液(たれ)など料理に必要な材料がそろっています。レシピによってはフライパンさえあれば10分程度で完成します。
2014年に販売を開始し、2016年度4月から7月までの受注実績は、前年比121.6%と高い伸長を続けています。現在は、毎週異なるメニューを14品目前後を取り扱い、特に共働き世帯や乳幼児のいる家庭から好評です。利用者からは「献立を考えずにすむ」「時間がないときにすぐ調理できて助かる」などの声が届いています。
パルシステムでは、独自の製造工場を立ち上げることで、原料の野菜における産直比率を高め、栽培履歴がたしかで品質の高い野菜の提供を図ります。産直比率を高めることは、環境保全や持続可能性を高めた農業に取り組む産直産地の自然環境や生物多様性を守ることにもつながります。
また、将来的には、サラダ用のカット野菜や総菜類、高齢者・少人数家庭向けの商品開発と製造も視野に入れます。
板倉食品加工センター(仮称)
予定地:群馬県邑楽(おうら)郡板倉町泉野2丁目41番地8(最寄駅:東武線板倉東洋大前)
敷地面積:11,550.02㎡(3493.88坪)
食品工場棟延床面積:2590.60㎡(783.65坪)
稼働開始:2017年10月(予定)