フード・アクション・ニッポンアワード2015 「買う」で支える取り組みがダブル受賞!

2015年11月20日

農林水産省が推進する「フード・アクション・ニッポン アワード2015」にて、パルシステム連合会は「販売活動部門」最優秀賞と「食文化・普及啓発部門」優秀賞のダブル受賞を果たしました。11月19日(木)には東京・豊島区で授賞式が行われました。

受賞したのは、販売活動部門最優秀賞となった「有機栽培に取り組む産地ネットワークにおける九州共同物流の取り組み」と、食文化・普及啓発部門の優秀賞を受賞した「ニホンウナギの保全をはじめとする『食べて守る』活動」です。授賞式は11月19日(木)、東京・豊島区のホテルメトロポリタンで行われました。

表彰状を授与された西日本有機農業生産協同組合の鳥越和廣さん(中央)とパルシステム職員

競合の垣根越え九州生産者を応援

「有機栽培に取り組む産地ネットワークにおける九州共同物流の取り組み」は、西日本有機農業生産協同組合との共同受賞です。ドライバーの不足や燃料高騰などで九州から関東方面への物流がひっ迫するなか、大地を守る会やらでぃっしゅぼーや、生活クラブなど食材宅配4団体が協力し、産地から消費地まで安定かつ一貫して結ぶ物流体制を構築しました。

有機栽培の産地のように出荷量の少ない生産者は、これまで依頼していた物流業者に荷受けを拒否されたり、大幅な値上げを要求されたりするなど、農業の存続すら危ぶまれる状況にありました。それを打開するため、関東地区では競合の関係にある4団体がそれぞれの垣根を越えて協力しました。

総評で赤池学審査委員長(ユニバーサル総合デザイン研究所所長)は「共同物流はよく形にしたと審査員も感心しています。地域の食材を供給するシステムとして各地で参考になるモデルとなるのではないでしょうか」と述べました。

うなぎ保全などで産直産地と連携

食文化・普及啓発部門の優秀賞を受賞した「ニホンウナギの保全をはじめとする『食べて守る』活動」は、産地とパルシステムが協力して取り組む環境保全活動が評価されました。放流や生態解明に向けた研究に取り組んでいるニホンウナギの保全活動をはじめ、北海道野付漁協との植林活動、沖縄県恩納村漁協などとのサンゴ植樹活動などが対象です。

なかでもニホンウナギの保全活動は、単なる放流から、生態や生育環境の解明を目的としたより実効性の高い取り組みへと発展しました。公的資金に頼らず、商品利用や組合員からのカンパを基本とした民間による持続可能な取り組みは、業界内外からも高い注目を集めています。

また、パルシステムグループからは、新潟県総合生協が「消費者参加による豆腐開発と利用普及活動」で販売活動部門優秀賞を受賞しました。

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