貴重なうなぎを大きく育てた「大隅産うなぎ蒲焼カット」発売 今年も「食べながら守る」資源回復に努めます
2014年4月24日
パルシステム連合会は2014年5月5日(月)から、通常よりも大きく育てた「大隅産うなぎ蒲焼カット」を発売します。うなぎという資源を有効に活かすために、大きい原料に限定して商品化しました。身が厚く、食べごたえがあるのが特徴です。
通常より大きく育てたうなぎと生産者の楠田利浩さん
原料は大きいうなぎだけ、に初挑戦
パルシステムでは2013年、食文化を守りながら、うなぎの資源回復に取り組む方針を打ち出しました。同4月には、うなぎの産地である鹿児島県・大隅地区養まん漁業協同組合と「大隅うなぎ資源回復協議会」を設立し、多角的な資源回復策に取り組んでいます。
「大隅産うなぎ蒲焼カット」は、通常1尾約250gに対し、約330gと大きめに育てたうなぎだけを使用しています。大きく育てたうなぎは骨があたりやすい、皮が厚いといった指摘もあるため、加工工程を見直し、大きい原料ならではの身の厚みや脂ののりを楽しんでいただけるように工夫しました。冷えるとかたくなりやすいので温かいうちに食べることをおすすめします。
持続可能なうなぎ養殖へ「産学消」が連携
パルシステムではこれまでも、うなぎ成魚の放流など産地と連携し資源保全活動を行ってきました。2013年度からは、組合員へ「ニホンウナギの資源回復のためのポイントカンパ」を呼びかけ、381万100 円が寄せられました。カンパ金は、商品購入による支援金336万140円と合わせて、総額717万240円が「大隅うなぎ資源回復協議会」に送られ、うなぎ資源の保全に役立てられています。
協議会ではうなぎの放流や蛇かご(うなぎのすみか)設置といった資源保全活動、ポスター広告や学習会開催を通じた情報提供などを実施しています。資源を守るために「食べない」のではなく、購入することによって消費者と生産者、加工業者が協力し、研究者とも協力体制を組みながら、うなぎ資源を守る持続可能な「産学消」の連携を進めています。
パルシステムでは、2014年も4月より1年間、支援カンパに継続して取り組みます。
大隅産うなぎ蒲焼カット
規格 | 2枚120g(個包装) |
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お届け温度 | 冷凍 |
通常価格 | 1741円(税込1880円) |
※内容量は通常お届けしている2枚120gですが、使用するサイズを限定します。
※商品取り扱いはパルシステムグループ9生協(1都9県)。生協は加入してご利用いただけます。
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大隅産うなぎ蒲焼(パルシステムの商品)