<続報・産地被災状況>このたびの台風15号で被害にあわれたみなさまへ心からお見舞い申し上げます
2019年9月20日
このたびの台風15号で被害にあわれたみなさまへ心からお見舞い申し上げます。
パルシステムの産地でも、千葉県を中心に青果、畜産、鶏卵、及び水産産地で、ハウスや加工場などの施設において多くの被害が発生し、現在も出荷に大きな影響が続いています。
産地の主な被害状況
青果:特に千葉県でハウスの倒壊、圃場の冠水が多数発生、香取市、旭市、八街市、成田市などで多くの被害が発生しています。
JAちばみどり海上産直部会
葉ねぎ生産者のハウスに壊滅的被害がありました。その他、大型ハウスを除くパイプハウスではビニールのやぶれやパイプの曲がりなどが見られます。
佐原農産物供給センター
冠水している圃場が多数あります。定植直後のキャベツがかき回され、ねぎの倒伏も激しく、10月いっぱい出荷は厳しい状況です。
村悟空
ハウスのビニールがはがされる被害が多発しています。現段階では、キャベツ、ブロッコリーなど播き直しが発生する可能性があります。ねぎはかなり折れていて、ミニトマトは越冬作、抑制作共に被害が大きく、年内の出荷量が激減する可能性あります。
サンドファーム旭
ハウスが全滅した生産者もいます。産地としても半壊。直近の出荷量から影響が出る予定です。
三里塚農法の会
事務所(ガラスが割れ、若干浸水)停電が発生し、事務機器が使用できない状況が続きました。ハウスが全滅し、出荷物についても影響がでています。
寺島農場
ハウス1棟が全壊しました。他にもビニールの破れや連棟の一部潰れなど被害は甚大で、生産量は2割減の見込みです。
八街産直会
一部停電地域があり、施設は被害大です。ハウス8割にやぶれ、つぶれ被害があります。圃場冠水があり、なす、ピーマンは全滅。
和郷園
旭地区はハウスがはがされました。きゅうりや大葉、ミニトマトは直近分の出荷に影響が出る予定です。定植したキャベツ、ブロッコリー、大根は厳しい見込みです。
ちば風土の会
過去最大の被害で、ハウスが全滅しました。ハウスやビニールの片付けで芋の掘り出しができておらず、特になすが厳しい状況。直近の出荷物についても影響がでています。ソーラーシェアリング施設が全壊しました。
鶏卵:現在は復旧していますが、君津市の産地では台風通過以降の数日間にわたる停電の影響で、パックセンターが数日間動かせないなど出荷に大きな影響がありました。
旭鶏園
農場は機械、漏電、破損、集卵遅れが発生しました。トラックが入れない等の多々支障がでています。一部停電したため発電機での対応も行いました。
菜の花エッグ
パックセンターおよび農場停電中及び断水があり復旧には数日を要しました。鶏舎6棟中1棟が半壊。水は人力で運び給水、餌は餌箱の残りを給餌、手集卵で採卵対応しています。4棟は給餌レールの歪みが発生しているため、通電後もまともに給餌できず、生産数の減少が懸念されます。
畜産:市原市を中心に現在も一部停電しており、連絡及び給餌など日常の作業への影響が続いています。
首都圏とんトン協議会
停電が発生している状況で事務所や複数の豚舎で屋根が飛び、崩れた豚舎があります。
北浦しゃも農場(茨城県)
2棟鶏舎の屋根が飛ぶなど被害が発生しています。
水産:水産加工場では、屋根、シャッターの破損などの施設被害がありました。停電も長期間続いたため、現在も大きな影響を受けています。
東安房漁業協同組合
停電が発生し、第1加工室天井破損、壁破損(外が見える状態)、ガラス破損がありました。
千葉県漁業協同組合連合会 あさり事業所
ガラス、外壁破損(雨漏り有)がありました。
千葉県漁業協同組合連合会 銚子工場
停電、復旧後の出荷には影響がない見込みです。
ゆう屋
停電の影響大きく、出荷できない状況が続いています。
荒井商店
シャッター破損、ガラス破損、屋根破損がありました。
つかさ食品
停電中のため冷蔵庫を開けられず、出荷ができない状況です。
乙浜シーフーズ
事務所のガラスが割れていますが、工場については問題なく電気が復旧すれば製造に問題はありません。
暁魚類
停電中は冷蔵庫を開けられず、出荷ができない状況です。
丸一商店
停電中は冷蔵庫を開けられず、出荷ができない状況です。
スズ市水産
停電中は冷蔵庫を開けられず、出荷ができない状況です。
商品供給への影響
青果では、ネギなどを中心に収穫量がしばらくの間減少しますので、他産地より代替出荷での供給を予定しています。水産品においても、電気の復旧によりますが、加工場の状況によっては供給を見合わせることが予想されます。
何卒ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。