余剰作物の消費で生産者を応援する「もったいない」プロジェクト 傷のついたりんごはジュースにしぼって消費します

2010年5月28日

パルシステム連合会は5月31日(月)から6月4日(金)まで、青森県産のりんごジュースを飲んで県内生産者の応援を呼びかけます。2008年の大豊作とひょう害は、現在もジュース原料の過剰在庫として影響が残っています。ジュースとして消費することが、りんご生産者の応援につながります。

「つる割れ」した2009年産りんご

大規模なひょう害にあった2008年産りんご

おいしいりんごジュースを飲むだけで産地応援

パルシステム生活協同組合連合会(10会員・会員総事業高1,964億円/会員生協の組合員総数119.9万人)は5月31日(月)から6月4日(金)までの注文で、青森県産のりんごジュース利用を呼びかけ、県内生産者を応援します。

対象商品は、パルシステムオリジナル商品「ストレート果汁青森のりんご」と、産直産地であるゴールド農園の「林檎園ジュース」です。ともにしぼった果汁をそのまま容器につめたストレート果汁商品で、一般的に販売されている濃縮還元と異なり濃縮や加水の工程がないぶん、味や風味がよりりんごに近いのが特徴です。

りんごジュースは現在もなお過剰在庫が

パルシステムのりんごジュース利用呼びかけは2009年、大豊作とひょう害により生食用に出荷できない大量のりんごが加工用原料に回る事態が発生したことを受けてスタートしました。翌2009年度注文は「ストレート果汁青森のりんご」で通常の4倍に達しました。

しかし、それから1年を経た現在もなお、メーカーは過剰な原料の在庫を解消できない状態が続いています。さらに2009年産のりんごも長雨の影響で、つるの根元にひび割れを起きる「つる割れ」という現象が例年にない水準で発生しました。これらはそこでパルシステムは、2010年もりんごジュースによる買い支えを呼びかけることにしました。

組合員から大反響「もったいない」プロジェクト

パルシステムでは、2010年度の「100万人の食づくり」運動の一環として「産直プロジェクト11(イレブン)」に取り組んでいます。食品の廃棄を減らすことで食料自給率向上をめざす「もったいない」プロジェクトもその1つです。

「もったいない」プロジェクトは2009年度からはじまり、豊作だったかんきつ類や葉物野菜のセット、大きすぎたり曲がっていたりする規格外のさつまいもを加工した「冷凍さつまいもスティック」、豆腐を製造する際に規格外とされる大豆を原料とした「花咲農園の有機青大豆味噌」など、年間12の商品を企画、開発しました。

なかにはインターネットでの数量限定商品だったこともあり、注文受付開始から数時間で販売を終了せざるをえなかった商品もあります。組合員からは「もっと商品化して」などの声をいただくなど大きな反響がありました。

パルシステムでは今後も、未利用資源を活用した規格外青果の商品化や、加工品を開発する「もったいない」プロジェクトを進める予定です。

商品概要

商品名 ストレート果汁青森りんご
規格 195g×30本
195g×6本
原材料 りんご(青森県産)
価格
(6月2回特別価格)
30本=2,428円
(税込、通常価格2,499円)
6本=498円(同、519円)
商品特性 酸化防止剤・香料 無添加
コップにあけてしばらくたつと徐々に色が変わっていきますが、これは余計なものを添加していないジュースならではの現象です

 

商品名 林檎園ジュース 1000g×3本
規格 1000g×3
原材料 りんご(青森県産)、酸化防止剤(ビタミンC)
価格
(6月2回特別価格)
698円(税込、通常価格718円)
商品特性 「葉とらずりんご」などでおなじみの産直産地「ゴールド農園」りんごでジュースを作りました。すっきりした甘さの混濁ストレートジュースです

<参考>