福島県富岡町のドキュメンタリー映画『残されし大地』  試写会&トークイベントを開催

2017年3月9日

富岡町でいまなにが起きているか

映画『残されし大地』は、完成を目前にベルギーで地下鉄テロに巻き込まれ、命を落としたジル・ローラン監督が、福島第一原発事故後の福島を取材した作品です。本試写会は配給会社の株式会社太秦と共催し、合計1,400名を超える応募者のうち当選した組合員や一般のみなさんなど、180名の参加がありました。

開催にあたり、パルシステム連合会石田敦史理事長は「本作品は、原発事故により避難区域に指定された福島県富岡町のドキュメンタリーです。この映画からいま富岡でなにが起きているか、3.11の災害から我々はなにを学んでゆけるか、一緒に、前向きに考えていきましょう」とあいさつしました。

監督夫人と杉本彩さんによるトークショー

杉本彩さん(左)と鵜戸玲子さん

杉本彩さん(左)と鵜戸玲子さん

本編上映後、監督の意志を継いで公開に奔走する夫人の鵜戸(うど)玲子さんと女優・杉本彩さんによるトークショーが行われました。

杉本さんは長年動物愛護活動に携わり、啓発活動を精力的に行っており、自ら公益財団法人・動物愛護団体Eva(エヴァ)を設立、理事長を務めています。「安心して幸せに生きていくためには何が大切か、やさしい雰囲気で問いかけてくる映画でした。経済優先の社会では、愛が生まれにくいのではないでしょうか。みなさんも、福島の問題を自分のこととして向き合っていただきたいと思います」と呼びかけました。

鵜戸さんは「私は“残された家族”ですが、残されたものが、どう命を大事にして生きていくかで、次の可能性は開けると思っています。ジルは母国でオーガニックショップをやりたいと話していたほど、食に興味がありました。豊かな食とくらしを追求しているパルシステムで試写会ができて、ジルも喜んでいると思います」と話し、会場からは拍手が起こりました。

映画「残されし大地」2017年3月11日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開