11/19(土)銀座文祥堂で飯舘村『佐須虎捕太鼓』と佐渡『文弥人形』を上演 地域文化で元気を トキも被災地もよみがえれ!

2011年11月14日

パルシステム連合会が主催する「よみがえれ!トキ 佐渡『文弥人形』上演会実行委員会」と「飯舘村支援の会」は11月19日(土)、東京・中央区の銀座文祥堂にて「守ろう!飯舘村『佐須虎捕太鼓』・よみがえれ!トキ 佐渡『文弥人形』上演会」を開催します。

独自の歴史で文化が花開いた佐渡

パルシステム連合会と組合員、佐渡島の生産者などで作る実行委員会は、11月19日(土)に東京・中央区の銀座文祥堂にて「守ろう!飯舘村『佐須虎捕太鼓』・よみがえれ!トキ佐渡『文弥人形』上演会」を開催します。

上演会では、佐渡島に伝わる伝統芸能「文弥人形」が上演されるほか、祝いの舞「春駒(はりごま)」、佐渡・野浦村の有機農業および里山里海を守る活動の紹介などを予定しています。

文弥上演会での一場面

文弥人形は、明治時代の初めに成立し国の重要無形文化財にも指定されている人形芝居です。人形浄瑠璃などと異なりひとりで人形1体を操り、簡素化されたダイナミックな動きで深い心の動きを表現します。当日は、佐渡の生産者などで構成する野浦双葉座(佐渡人形芝居保存会)によって上演されます。

佐渡島は、能楽の祖といわれる世阿弥が流刑により晩年を過ごし、江戸時代には金山や西廻り航路の寄港地でにぎわった歴史をもちます。文弥人形や歌舞伎、能などに代表される多くの独自文化が栄えました。こうした伝統文化は、現在も地域の人々により受け継がれています。

福島県飯舘村「佐須虎捕太鼓」の上演も

さらに今回は、特別企画として福島県飯館村佐須地区に伝わる「佐須虎捕太鼓」が披露されます。飯館村は、福島第一原発事故によりいまも「計画的避難区域」に指定されています。村から離れ避難生活を送るみなさんを応援する目的で企画しました。

当日は、東日本大震災の被災証明書、り災証明書の提示で先着50名が無料で観覧できます。

トキのエサが住む田んぼづくりを支援

産地である佐渡島では、地域の環境を守るため農薬を削減したお米の生産に力を入れています。さらに野生トキが最後まで生息していた野浦、片野尾両地区は、トキのエサとなる水田の生きものを増やすため、住民やボランティアが地域ぐるみで耕作放棄地の復田やビオトープ(※1)づくりに取り組んでいます。

パルシステム連合会では2008年から、新潟県佐渡島からの要請を受けてトキ放鳥を成功させる運動を支援してきました。2009年にはパルシステムオリジナル商品「トキを育むお米(エコ・佐渡こしひかり)」を発売しました。

トキを育むお米

「トキを育むお米(エコ・佐渡コシヒカリ)」は、田んぼの生態系保全などを目的とした独自基準「エコ・チャレンジ」(※2)に基づき農薬や化学肥料の使用を減らしたお米です。また、収益の一部は、休耕田や田んぼの整備費などトキの生息しやすい環境づくりに還元されます。

※1ビオトープ
生きものが生息しやすい環境を整備した場。

※2パルシステムの「エコ・チャレンジ」栽培米の基準
・パルシステムが定める農薬削減プログラムを実践し、独自に定める「優先排除農薬」「問題農薬」の不使用
・農薬、化学肥料の使用を慣行栽培の2分の1以下に削減

よみがえれ!トキ 佐渡「文弥人形」上演会

日時
2011年11月19日(土)
開場:午前12時 開演:午後1時 終了:午後4時30分
会場
銀座文祥堂 2階イベントホール
東京都中央区銀座3-4-1
※東京メトロ銀座駅から徒歩2分
内容
  • 福島県飯舘村芸能「佐須虎捕太鼓」
  • 佐渡・野浦村の有機農業、里山里海を守る活動の紹介
  • 祝いの舞「春駒(はりこま)」
  • 文弥人形
    「弁慶と牛若丸五条の橋の段」
    「阿新丸(くまかわ丸)の仇討ち」
入場料
500円
※東日本大震災の被災証明書、り災証明書の提示で先着50名無料
主催
よみがえれ!トキ 佐渡「文弥人形」上演会実行委員会

文弥人形上演の様子

佐須虎捕太鼓

開催案内のチラシはこちらをご覧ください。(pdf 1.57MB)