沖縄戦で散った神風特攻隊の紙芝居上演など 戦後80年高崎で考える平和の尊さ 8月8日(金)〔群馬〕<募集終了>

2025年7月18日

沖縄から伝える米軍基地

生活協同組合パルシステム群馬(本部:高崎市中大類町、理事長:大平真紀子)は8月8日(金)10時から11時30分まで、高崎センターで終戦から80年の節目に平和の大切さを考えるイベントを開催します。会場では、高崎出身の神風特攻隊員を題材とした紙芝居を上演します。戦場となった沖縄とはオンラインでつなぎ、当時の地上戦のようすや今なお続く米軍基地の課題を伝え、参加者とともに平和の意味を考えます。イベントはオンライン配信もします。

56年経て遺族のもとへ返った「奇跡の時計」

▲神風特攻隊員 小川清さん

上演する紙芝居「奇跡の時計」は、高崎で生まれ育ち神風特攻隊員となった小川清さんの実話をもとに制作されました。小川さんが乗った機体は、沖縄戦で米軍の空母に突撃しました。墜落しバラバラになりましたが、身に着けていた遺品は燃えずに残り、56年の時を経て遺族のもとへ返されました。

この紙芝居のエピソードは、「高崎市遺族の会」が解説を加え語ります。小川さんが身に着けていた「奇跡の時計」は、戦中・戦後の県内写真とともに会場で展示します。

沖縄から話をしてくれるのは、生活協同組合コープおきなわ(本部:沖縄県浦添市、古堅忠司代表理事理事長)の元副理事長、横田眞利子さんです。多くの住民が犠牲となった激しい地上戦や、今もなお多くの問題を抱える米軍基地の現状を伝えます。

イベントは、パルシステム群馬の平和活動「群馬から平和を考える~ピースアクション~」の連続企画第1回として開催します。戦後80年を迎える今年度、地域とともに戦争のない世界を願います。

神風特攻隊員の「奇跡の時計」 開催概要

■日時:8月8日(金)10:00~11:30
■会場:パルシステム群馬 高崎センター 会議室A・B (高崎市中大類町120-11
■定員:会場20人、オンライン100人
■参加費:無料

■プログラム
・紙芝居「奇跡の時計」(高崎市遺族の会)
・沖縄戦や現在の米軍基地について(コープおきなわ)
・展示品観覧(高崎市遺族の会)

次世代につなぐ平和への思い

パルシステム群馬は2022年度から、さまざまな団体と連携し、「群馬から平和を考える~ピースアクション~」を実施しています。昨年度は「前橋空襲フィールドワーク」「被爆体験伝承講話」などを開催しました。利用者の募金などで行う平和活動の「少年少女ヒロシマの旅」は、今年で15回目を迎えています。

2025年は戦後80年の国際協同組合年

各国の軍事的、経済的対立によりSDGsに逆行する流れが生まれるなか国連は、2025年を国際協同組合年と定めました。協同組合のあらゆる立場の人の参加による、貧困や飢餓の解消、社会的包摂などを推進する活動が評価されたためです。

 

パルシステム群馬は戦後80年となる国際協同組合年に、改めて平和の尊さを呼びかけます。