「第2回パルシステムオーガニック技術交流会議」を開催
2025年3月21日
有機栽培に取り組む全国の27産地から57名が参加
パルシステム連合会とパルシステム生産者・消費者協議会(以下「生消協」)は、2025年2月26日(水)、連合会本部において有機栽培を実践する生産者の技術を公開し、議論するために交流会議を開催しました。第2回となる今年は、北海道から九州までの27産地から57名と、パルシステム役職員合計83名が参加しました。
有機産地が抱える深刻な課題
有機栽培を実践する産地からは、それぞれの産地の概要や立地、成り立ち、理念の紹介とともに、たい肥作りに代表される土づくりのこだわりや、病害虫対策などの農業技術の報告がありました。そこからは、気候変動による害虫の多発や、人手不足による除草の困難さが増しているといった有機農業特有のものから、雇用・組織作りの対策、機械化の検討や資材購入などコスト削減対策まで多くの課題が見えてきました。特に猛暑・干ばつの状況は深刻で、生産の大幅な見直しを検討しているという産地もありました。
産地・生産者のつながりから解決へ
グループワークでは、主な栽培作物ごとに7グループに分かれ、技術や課題の協議をしました。害虫対策、有機適合農薬の効果的な使用方法、品種の見直し、除草技術の共有、たい肥作りの論議など、どのグループでも活発な意見交換がありました。
閉会に際し、小谷消費者幹事(パルシステム山梨 長野)は「生産者同士で惜しみなく取り組みを教えあう場があることは素晴らしい。パルシステムを通して生産者同士の新たなつながりが生まれてほしい。また消費者も多くの組合員に伝えていきます。」とあいさつを述べました。
引き続きパルシステムと生消協では、産地と生産者の想いを受け止めながら、相互交流での課題解決を目指していきます。
パルシステム生産者・消費者協議会
パルシステム連合会に農畜水産物を供給する生産者と、連合会 (子会社を含む)・会員生協・組合員が共に協議し、自主的に活動する場です。