9月26日（木）核兵器廃絶国際デーを前に

パルシステム連合会（本部:新宿区大久保、理事長:大信政一）と一般社団法人核兵器をなくす日本キャンペーン（本部:豊島区東池袋、田中煕巳代表理事）は9月22日（日）、23日（月・祝）の両日10時から12時まで、核兵器のない世界の実現を呼びかけるオンラインイベントを開催します。23日からニューヨークで開催される国連「未来サミット」や核廃絶を訴える世界の動きを知り、参加者とともに平和のためにできることを考えます。

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多国間の協同から未来の平和を

イベント初日に話をしてくれるのは、SDGs市民社会ネットワーク代表理事の大橋正明さんと日本キャンペーン事務局の浅野英男さんです。国連が9月23日、24日にニューヨークで開催する未来サミットで採決を目指す「未来のための協定」などを紹介します。世界各国での紛争や戦争の終結が見通せないなか、サミットの目的でもある多国間の協力による課題解決やSDGs達成における核兵器廃絶の重要性を伝えます。

ニューヨークからは、核のない世界を目指す一般社団法人かたわら代表理事の高橋悠太さんがサミット開催のようすを中継します。初日の締めくくりには、広島市中区の千田小学校「千田パンフルート合唱隊」による被ばく樹木を素材としたパンフルート演奏を紹介します。

2日目は、平和と核兵器をめぐる4つのテーマを設け、各ルームに分かれます。このうち「基礎編」とする２つのルームは子どもたちにも参加を呼びかけます。多様な世代が一緒に、瞬時に多数の命を奪う核兵器が世界中から無くならないことへの疑問や、ふだんの暮らしを支えている「平和」を改めて考えます。他にも、「環境編」「行動編」のルームを設け、核兵器の存在理由や必要性、およぼす影響など多様な視点から、それぞれの課題をとらえます。各ルームには、ICAN（※）国際運営委員を務めるピースボート共同代表の川崎哲さんをはじめ、核廃絶に向け活動する諸団体のメンバーが登壇します。平和の実現に向け、1人ひとりができることを参加者とともに考えます。

※核兵器廃絶国際キャンペーン（International Campaign to Abolish Nuclear Weapons）2017年ノーベル平和賞を受賞した国際NGO

来年戦後80年　広島・長崎の教訓を世界へ

グテーレス国際連合事務総長は8月6日の広島、8月9日の長崎の平和祈念式典に寄せたメッセージで、核兵器の脅威をなくす唯一の道は、完全な廃絶であり「核戦争に勝者はなく、決してその戦いはしてはならない」ことを伝えました。「未来サミット」では核兵器のない平和の実現に向け、各国が多国間主義やSDGsを中心に据え活動していくべきであると訴えました。

世界各国では、長期化するウクライナやパレスチナ・ガザ地区の戦闘をはじめ、あらゆる紛争の終結が見通せません。国家間の働きかけにのみ任せるのではなく、市民1人ひとりが各地の惨禍を自分ごととして捉え、核なき平和な世界への願いを発信するため、本フォーラムを開催します。

▲初日に登壇する浅野英男さん

▲2日目の登壇者川崎哲さん