もっといい明日へ「超えトーク」第5回  「私にフィットするスキンケア」

2024年2月27日

2月1日(木)、東京・東新宿本部で、パルシステムのPB商品も製造する松山油脂㈱さんを招き、第5回超えトークを開催。パルシステムの化粧品やその基準、自分にあった化粧品やスキンケアについて学びました。

パルシステムでは2022年より「もっといい明日へ超えてく」を掲げて、一人ひとりの行動で未来が楽しみになるサステナブルな活動に取り組み、社会課題やくらしの悩みなどをテーマにオンラインイベントを開催しています。

今回は、パルシステムのPB商品の製造メーカーである松山油脂さんに、ものづくりのこだわりや悩み別スキンケアについて実演を交えながら説明いただき、組合員や役職員など278名が参加しました。

 

左から松山油脂㈱の安川さん、石川さん、当会化粧品担当、司会の戸谷理事

 

開会にあたり当会商品委員会・樋口民子委員長(パルシステム埼玉理事長)は、「パルシステムには化粧品も独自の安全基準がある。松山油脂さんには石けん商品はもとより、安全性や環境に配慮した化粧品でもお世話になっているので、今回のイベントが、肌も心も潤うような時間になれば」とあいさつしました。

続いて化粧品担当が、カタログ『素肌時間』で企画しているパルシステムの化粧品を紹介。独自の基準をクリアしたオリジナル品がほとんどで、それ以外の企画商品も全成分をチェックし、刺激が懸念される成分は差し替えも要求するなど安全性を追求していることを説明しました。

松山油脂のものづくり

はじめに松山油脂の安川さんから、昔ながらの釜焚き製法での石けんの製造工程について、動画を見ながら紹介しました。

釜焚き製法は時間も人手もかかり、今も続いているのは数社だけであり、マニュアル化が難しく、実際に見て聞いて試さなければ身につかない技術とのことです。「知識を深め技術を高めてよりよい製品をつくること。それがものづくりのおもしろさであり価値であり、私たちの誇り」と安川さんは言います。

スキンケアは「洗顔」から

スキンケア講座は、化粧品の処方設計などを担当する松山油脂の石川さんに説明していただきました。

「スキンケアは”うるおす”とイメージしがちだが、”洗う”ところから始まるということも伝えたい」ということで、まず肌の断面図を見ながら肌のしくみを学びました。肌(皮膚)は人体最大の臓器とも言われ、外からの刺激から体を守ります。バリア機能が低下する要因に紫外線、それに湿度も関係していて、特に2月は湿度も低く、紫外線が増えてくる時期で、さらに花粉症などで肌が敏感になりやすい季節なので、肌の状態にあわせてスキンケアを行うことがとても大切とのことでした。

参加者に肌タイプをチェック表で確認してもらうと、普通肌と乾燥肌が40%。この結果に石川さんは「意外と普通肌が多く驚いた。季節の変わり目にチェックをしてみるのもよい」とコメント。

 

洗顔の実演

 

講座の最後に化粧品の使い方について、実演しながら紹介しました。石けんはしっかり泡立て、ぬるま湯でしっかり洗い流す、水圧が強い状態でシャワーを直接顔に当てない、化粧水は手でやさしくなじませる、首のケアもいっしょに行うなど、細かいところまで説明し、「お伝えしたことでスキンケアが楽しいものになることを願っている」呼びかけました。

 

参加者からは「石けんでの洗顔はつっぱるイメージがあり、なかなか手が出ない」「洗顔は朝と夜どちらをしっかりしたほうがいいか」など、洗顔についての質問が出ました。

石川さんからは「私も以前は洗顔フォーム派だったが、石けんを使い始めて、洗い上りがすっきりする感じを実感している。保湿成分を含む透明石けんもあるので利用してみては。何より石けんは最後まで使い切ることができ、包材も紙製が多く、環境負荷が低いこともメリット」と回答しました。洗顔については、夜、寝ている間に分泌した汗や皮脂が残っていると、肌トラブルの原因になることもあるため、「おすすめは朝も夜もしっかり」ということでした。

 

司会のパルシステム東京・戸谷彩理事は、「これまで食べているものは安全・安心、サスティナブルの視点や作り手の顔が見えるものを選んできたが、スキンケア商品も同様に選んで使っていきたい」とまとめました。