BSE特措法の施行規則改正省令案へ意見 科学的知見は不足 安全確保の最優先を求めます
2017年1月10日
パルシステム連合会は2017年1月9日(月)、政府が募集しているBSE特措法施行規則の改正案に対し、パブリックコメントを提出しました。科学的知見の蓄積が不十分であるにもかかわらず検査廃止は時期尚早と考え、適切な対策を求めます。
厚生労働省は2016年12月12日(月)から、「厚生労働省関係牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則の一部を改正する省令案」(BSE特措法施行規則改正省令案)についてパブリックコメントを募集しています。
これを受けパルシステム連合会は2017年1月9日(月)、意見を提出しました。BSE対策について検査の廃止に反対するほか、生体検査の基準確立や研究促進を求めます。
意見の主な内容は、以下の通りです。
1.いわゆる健康牛のBSEに係る検査廃止は時期尚早であり、反対です
2.健康牛のBSEに係る検査廃止より先に、と畜前の生体検査の適切な判断基準を確立してください
3.BSEのさらなる研究を進めて下さい
BSE(牛海綿状脳症)は、2001年に国内で初めて発見されてから15年以上が経過しています。しかし潜伏期間の長さなどの要因から研究が遅れ、いまだに科学的な知見は不足しているといわざるをえません。特に後年になって発見された非定型BSEは、確認された部位などが定型BSEと異なることから、対策の見直しを求められる重要な問題です。
パルシステムは消費者が安心できるよう、安全確保を最優先する側に立った対策とその追求を強く要望します。