エコ・バナナ(バランゴン)台風被害乗り越え注文受付再開 30年交流するフィリピン産 7月18日から受注
2022年7月18日
パルシステム連合会は7月18日(月)から、2021年12月にフィリピン中南部を直撃した台風22号により壊滅的な被害を受けた「エコ・バナナ(バランゴン)」のカタログ注文受付を再開します。30年前からネグロス島と消費者をつなぐ民衆交易から始まったパートナーシップにより、フェアトレードバナナの畑が復興しています。
昨年12月に甚大被害 8月に生産量回復めど
台風22号は、2021年12月16日から17日にかけてバランゴンバナナの主要産地であるネグロス島をはじめ、ボホール島やミンダナオ島北部の産地を直撃しました。ネグロス島では、主要作物であるサトウキビやバナナの畑に甚大な被害を与え、バナナの出荷量は予測収量の8~9割減までに落ち込みました。
パルシステムは現地の被害を受け、毎週のカタログへの掲載を見合わせ、予約登録で商品を届ける「パルくる便」のみで供給していました。被災後半年以上が経過して復興が進み、8月以降は前年度並みの生産量に回復する見込みとなったことから、7月18日(月)からカタログでの注文受付を再開します。
パルシステムなど海外パートナーから2,300万円の支援金
12月の台風は生産者の家屋105軒を全半壊させ、出荷できるバナナがなくなった産地の人々は収入が一時的に途絶える状態となりました。パートナー企業のオルタートレード・フィリピン社(ATPI)などの呼びかけに応じ、パルシステムをはじめ海外の団体が2,300万円超の支援金を用意し、農地復興と生産関係者の生活支援を進めてきました。
支援金は被災直後の食料支援838家族分や全半壊した家屋の修復、倒壊したバナナ集荷場や農場施設復興のための資材等に使用されました。バナナが倒伏した畑には、同じく支援金から肥料とする鶏糞も配付されました。施肥の効果により倒伏したバナナから再生した脇芽の生育が予測以上に早まり、出荷量の回復に寄与しました。
生産地域のくらしを支えるフェアトレードバナナ
民衆交易によるフェアトレードバナナは、生産者のみでなく選果作業やフィリピン国内での流通、パッキングなど出荷までの作業に携わる多くの人達の生活を支えています。今回の被災で一時的に仕事を失ったこれらのスタッフはATPIから日当を受け取り、バナナ畑に足を運んで復興作業に携わり、普段の仕事では目にしない生産現場を知るきっかけともなりました。
日本の消費者にとって身近な存在のバナナですが、生産現場の情報に触れる機会は希少です。パルシステムはこれからも、地域の人々とくらしを応援するため産地の状況を消費者に伝え、持続可能な生産と消費を支える活動を継続していきます。
エコ・バナナ(バランゴン)
【規 格】500g
【通常価格】318円(税込343円)
【お届け温度帯】冷蔵
※商品取り扱いはパルシステムグループ10生協(1都11県)。生協は加入して利用いただけます。
▼台風22号では、サトウキビ生産者をはじめ島の農業・産業を支える多くの人達が被災しました。
▼フィリピンにおける台風22号の被害状況(オルタートレード・ジャパンHP)
https://altertrade.jp/archives/24657
▼「結」によるバナナ畑の復興(オルタートレード・ジャパンHP)
https://altertrade.jp/archives/25419
パルシステムのサステナブルアクション/https://www.pal-system.co.jp/koeteku