東京都庁前で生活困窮者357人へ食料品を提供 提供者数は昨年の倍以上に

2021年11月4日

パルシステムは、生活困窮者への食品提供や、くらしと健康相談会を行う「新宿ごはんプラス」に協力しています。10月30日(土)は、青果などの食品を357人へ提供しました。長引くコロナ禍の影響などから、生活に困窮する方が多世代にわたり急増しています。

活動を支えるボランティアスタッフのみなさん

温かい弁当や医薬品の配付も

当日は、各種相談窓口やSNSなどで活動を知った375人へ、感染防止を徹底しながら、パルシステムが用意したりんごやみかん、バナナなどの食品を提供しました。あわせて、専門家による健康相談や、生活相談も行われ、必要に応じて医薬品も提供しています。この日の相談件数は51件に上りました。

配付品のなかには、パルシステムの連携先のひとつであるフードバンクのセカンドハーベストジャパンが調理した弁当や、アルファ米、パン、菓子、また新型コロナウイルスワクチン接種のお知らせが配られました。長くボランティアとして関わるスタッフは「昨年初頭までは100食だったのが、今では400食を準備するようになりました。路上生活者のみならず、生活に困窮するさまざまな方の参加が増えています。行政などのサポートが手薄になる年末年始についても、例年以上の支援体制が必要なのではと懸念しています」と話します。

パルシステムグループでは、2008年の「年越し派遣村」を契機に、生活困窮者への支援活動に取り組んでいます。この活動にも開始当初から参加し、青果やパンなどを提供しています。配送業務を受託する株式会社ロジカルも物資の運搬などに協力しています。以前は月2回の活動でしたが、参加者の急増を受けて、昨年4月からは毎週開催しています。

1セットずつ袋に詰め、参加者に手渡された食料品。パルシステムからは青果を提供しました

コロナ禍で急増したSOS。仕事や住まいを失った人たちを支援につなぐ「新宿ごはんプラス」の現場から|生協パルシステムの情報メディアKOKOCARA