パルシステムがお米の消費向上を訴え産直米を4万名に配布 新米の季節「“ごはん”でしあわせ!」増やしませんか

2012年8月28日

パルシステム連合会は9月、10月の2カ月間、「“ごはん”でしあわせ!」キャンペーンをスタートします。日本で古くから食べ親しんできたお米を買うこと、ごはんを食べることで産地とつながり、未来へつなげる「しあわせ」を訴えます。イベントなどでは4万名分、18tの産直米を配布します。

1日1杯で食料自給率は46%に跳ね上がる!

政府が8月10日(金)に発表した「食料需給表」によると、2011年の日本の食料自給率は39%と、依然低いままです。特に日本人の主食として親しまれてきた米の消費量は、1人あたり年間57.8kgと、前年に比べて1.7kg(食料自給率への寄与:マイナス0.5ポイント)も減少しました。

もし日本人全員が輸入作物から1日1杯(精米65g)ごはんに代える(年間23.7kg)と、食料自給率は7ポイント上昇し46%と、政府が目標とする50%の寸前まで跳ね上がります。米の自給率は実質100%。米を食べれば、それだけ遊休農地が田んぼに戻り、食料自給率は向上するのです。

“ごはん”でしあわせ!ロゴ

“ごはん”でしあわせ!ロゴ

ごはんで健康、ダイエット、節約の一石三鳥

米に多く含まれるレジスタントスターチは、難消化性でんぷんあるいは酵素抵抗性でんぷんとも呼ばれ、食物繊維と同様に血糖値の上昇抑制や血中脂質の減少、整腸作用があるといわれます。

消化吸収されにくく、余分な糖分や脂肪を排出してくれるのです。米飯中のレジスタントスターチは、冷ますことで含有量が増えるとされます。ということは、おにぎりはダイエット食にもなりうるのです。

さらに、ごはん1杯分(150g=精米65g)のお米(パルシステム産直米「エコ・新潟こしひかり」5kg2,580円)の価格はおよそ33円。パンや麺類といったほかの主食と比較しても節約メニューの頼れる存在です。焼き魚や煮物など脂っこくないおかずにも合うから、さらに健康的なのはいうまでもありません。

ラムサール条約でも認められている田んぼ

農薬を使わない田んぼには、イトミミズからゲンゴロウ、ドジョウにコイまで生きものがいっぱい。さらにその生きものを捕食するため小動物がやってきます。冬には水を残した田んぼへハクチョウが訪れることもあります。新潟県の佐渡では、トキがえさを確保できるよう、休耕田をビオトープにする活動が進められています。

2008年のラムサール条約第10回締約国会議(COP10)では、水田の生物多様性向上が注目され「水田決議」(「湿地システムとしての水田の生物多様性の向上」)が採択されました。田んぼは食糧生産だけでなく、豊かな生態系を保っているのです。

田んぼに育まれるのは稲だけじゃない!

田んぼに育まれるのは稲だけじゃない!

親から子へ世代もつながろう

日本で古くから食べられてきた米は、親から子へと受け継がれてきた伝統の食材でもあります。ごはんに欠かせないおみそ汁、漬物などをめぐるいろんな思い出は、そのまま語り継がれる「無形遺産」でもあるのです。

そこでパルシステムの「“ごはん”でしあわせ!」

ごはんをめぐる食卓のいろんなストーリーを、パルシステムの「“ごはん”でしあわせ!」が応援します。主な取り組みは以下の通りです。

配布する産直米は「千葉ふさおとめ」「新潟こしひかり」「新潟こしいぶき」の3種類

配布する産直米は「千葉ふさおとめ」「新潟こしひかり」「新潟こしいぶき」の3種類

産直米プレゼント

各地で実施するイベント来場者や新規加入組合員のみなさんに3合分(450g)の産直米をプレゼント。予定数量は4万名分、重量では18tになります。

特設ウェブサイト

著名人による賛同メッセージやコラム、フェイスブックゲームなどの読み物や、写真や川柳の投稿、生産者を紹介する「田んぼのイケメン調査」など、参加型企画も盛りだくさんです。(9月中旬公開予定)

手作り提案

「ぬか漬け部」「梅フェス。」「みそフェス。」など、ごはんに欠かせない食材の手作りを提案します。失敗しない方法や体験談の紹介はためになるはず。

親子で“腸育”

食生活による体の守り方を紹介する「じょうぶなからだを育む本」や、親子で楽しく食事と排便の関係を学べるツール「『ごはんシール』『うんちシール』」などを販売します。

予約登録米

事前に組合員から登録いただいた米を収穫後から月に1回お届けする制度です。すでに18万名以上が登録し、事前の予約が農薬や化学肥料を使用しない田んぼづくりにつながっています。

レシピ紹介

それぞれのサイトやカタログ、書籍でごはんによく合うレシピを紹介。「おいしい手作りコミュニティ」では、体験談も紹介します。

テレビCM

9月23日(日)から10月6日(土)にかけてテレビCMを放映。ごはんによってさまざまな「つながり」ができることを伝えます。

イベント

生産者と組合員の交流会、地域のイベント会場や配送センターで開催するお祭りなど、各地のイベントを通じ「“ごはん”でしあわせ!」を紹介します。