津波被害のあった宮城、岩手への炊き出し支援 4カ月でのべ139名により1万5千食超を提供
2011年8月2日
パルシステムグループでは、東日本大震災の支援活動の一環として宮城、岩手両県で炊き出し支援活動を展開しました。4カ月あまりの活動ではのべ139名を派遣し、1万5千食を超える食事を提供しました。パルシステムでは今後も商品利用を中心に、被災地の復興支援を継続します。
東日本大震災の発生を受けパルシステムグループでは、支援物資の提供や訪問調査、炊き出しなどの支援活動を実施しています。
炊き出し活動は、3月25日(金)から27日(日)までの3日間の日程で岩手県陸前高田市へ派遣したのを皮切りに、ほぼ毎週、15陣にわたる支援活動を展開しました。派遣した職員数はのべ139名、提供した食事数は1万5千食を超えています。そのほか、産直産地や取引先から多くの人的、物的応援がありました。
日々変わる地域の状況に対応しました
3月31日(木)に派遣した支援からは、宮城県のあいコープみやぎと連携し石巻市を中心に活動しました。市内にある石巻専修大学を拠点にNGOやNPOがそれぞれの役割を話し合う石巻災害復興協議会にメンバーとして参加し、炊き出しと支援物資の提供に協力しています。
被災直後の3月から4月上旬にかけては、温かい食べもの自体を口にできる機会が少なく、カレーや豚丼などがたいへん喜ばれました。その後、被災生活が長期化するにつれ、炭水化物だけの炊き出しでは栄養バランスが悪く、健康状態を悪化させる被災者も出てきました。こうした状況を踏まえてパルシステムでは、野菜ジュースやサラダ、浅漬けなどをメニューに加え、バランスのとれた食事を提供しました。
気温が高まる5月中旬以降は、食中毒の危険性が高まることからレトルトのうな丼や中華丼、パスタへとメニューを切り替えています。また、当初は栄養摂取だけだった目的も、食事を囲んだ地域のコミュニティや弁当を持参できない生徒のいる学校への支援など多様化し、地域の要望に即した炊き出しの提供を実施しました。
産直産地からの支援も続々
炊き出しの食材には、産直産地やメーカーからも多くの協力がありました。5月には、うなぎの産直産地である大隅地区養まん漁業協同組合や産直バナナなどを取り扱うオルター・トレード・ジャパンが駆けつけ、ともに活動しました。
そのほか各会員生協が独自に組合員へ呼びかけた衣料やおもちゃ、生活用品なども提供し、被災地のみなさんから喜ばれています。
被災地の復興は長期化し、必要な支援は刻々と変化しています。パルシステムでは、こうした実情を把握しながら今後も支援活動を継続していきます。
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