9/4(土)「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク 「ストップ再処理2010 海に空に放射能を捨てないで!」開催
2010年8月18日
パルシステム連合会が呼びかけ団体として参加する「『六ヶ所再処理工場』に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク」は9月4日(土)、東京・渋谷区の東京ウィメンズプラザにてエネルギー問題を考える集会「ストップ再処理2010海に空に放射能を捨てないで!」を開催します。
現地報告や映画上映、鼎談などを予定
パルシステム生活協同組合連合会(11会員・会員総事業高1,947億円/会員生協の組合員総数126.9万人)が呼びかけ団体として参加している「『六ヶ所再処理工場』に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク」(阻止ネット)は9月4日(土)、東京・渋谷区のウィメンズプラザホールにて、集会「ストップ再処理2010海に空に放射能を捨てないで!」を開催します。
集会は、事業者である日本原燃株式会社が青森県で再処理工場の完工を予定している10月を前に開催します。六ヶ所再処理工場をはじめとする核燃料サイクル計画がもつ問題点をあらためて明らかにし、社会的な関心を高めることを目的に企画しました。
内容は、現地報告「放射能自主測定の結果と六ヶ所再生工場の今」や、映像作家鎌仲ひとみさん監督の映画「六ヶ所通信No.4」上映のほか、鎌仲さんと菊川慶子さん(「花とハーブの里」主宰)、水口憲哉さん(「資源維持研究所」主宰)を交えた鼎談などを予定しています。
いのちと食べものを生産者と守る「阻止ネット」
阻止ネットは、パルシステム連合会のほか、生活協同組合あいコープみやぎ、グリーンコープ共同体、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、NGO大地を守る会、NPO日本消費者連盟の6の消費者団体が呼びかけ団体となり、631の賛同団体・個人によるネットワーク組織です。
阻止ネットでは、いのちと食べもの、そして自然環境を生産者とともに守ることを主眼に、稼働へ向けた準備が進められている六ヶ所再処理工場の中止を求めて2007年に発足しました。これまで署名活動や「メッセージカード」「マグネットシート」の作成・頒布、パレードの開催などを通じて、活動を続けています。
トラブル続きも着々と進む核燃料サイクル計画
六ヶ所再処理工場は、全国の原子力発電所で発生する使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出し、再利用するという計画に基づいて建設されました。しかし、試験運転開始後はトラブル続きで本格稼働の延期を繰り返しています。
一方で、六ヶ所再処理工場ではなく海外へ委託することによって再処理されたプルトニウムを使用した「プルサーマル」発電の開始、福井県の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の運転再開など、当初の計画から大きく遅れてはいるものの、核燃料サイクル計画は着々と進められている状況です。
【関連リンク】
エネルギー・原発問題を考えましょう
ストップ再処理2010 海に空に放射能を捨てないで
- 【日時】
- 2010年9月4日 13:30~16:30(開場13:00)
- 【会場】
- 東京ウィメンズプラザ ホール (東京都渋谷区神宮前5-53-67)
JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:渋谷駅下車徒歩12分
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅下車徒歩7分
都バス(渋88系統):渋谷駅からバス4分青山学院前バス停下車徒歩2分
- 【参加費】
- 無料
会場にて鎌仲監督の自主制作映画の資金カンパを募ります
- 【内容】
- ○報 告 「放射能自主測定の結果と六ヶ所再処理工場の今」
○映 画 「六ヶ所村通信 No.4」上映と監督(鎌仲ひとみさん)の話
○鼎 談 鎌仲ひとみさん(映像作家)、菊川慶子さん(「花とハーブの里」主宰)、水口憲哉さん(「資源維持研究所」主宰)
≪鼎談者紹介≫
鎌仲ひとみさん(映像作家)
早稲田大学卒業と同時にドキュメンタリー制作の現場へ。『エンデの遺言―根源からお金を問う』など番組を多数監督。2003年ドキュメンタリー映画『ヒバクシャー世界の終わりに』を国内外で受賞。2006年『六ヶ所村ラプソディー』は国内外650カ所で上映された。今年4月には最新作『ミツバチの羽音と地球の回転』が完成。明治大学、国際基督教大学、津田塾などで非常勤講師もつとめる。
菊川慶子さん(「花とハーブの里」主宰)
3歳の時に両親が六ヶ所村に入植。中学校卒業後、川崎に集団就職。結婚を機に千葉県松戸市に定住したが、1987年のチェルノブィリ事故をきっかけに1990年、家族5人で六ヶ所村にUターン。以来、反核運動に関わる。1993年からチューリップ栽培をはじめ、「核燃に頼らない村づくり」を呼びかけて毎年チューリップまつりを開催。今年からジャム工場を操業開始。
水口憲哉さん(「資源維持研究所」主宰)
農学博士。東京海洋大学名誉教授。中国・大連生まれ。両親の出身地は山形県鶴岡、育ちは東京・新宿。原発建設や開発から漁民を守る“ボランティアの用心棒?”として全国を行脚し続けている。著書に『釣りと魚の科学』、『反生態学』、『海と魚と原子力発電所』、『新版 魚をまるごと食べたい』、『魔魚狩り―ブラックバスはなぜ殺されるのか』、『放射能がクラゲとやって来る』、『桜鱒の棲む川』など多数。