第15回「女性生産者交流会」を開催 女性の視点から生消の理解を深める
2016年9月15日
8月29日(月)、東京・新宿区の電設年金会館で、パルシステムの青果・米・畜産物の女性生産者や生協関係者が参加し、交流会を開催しました。
パルシステムの産直産地、北は北海道から南は九州までの女性生産者が一同に介するこの交流会は、産地と東京での交互開催で、今年は東京での開催です。台風の上陸という事態にあいにく不参加もありましたが、23の産地50名、及び、産直産地とパルシステム、組合員でつくるパルシステム生産者・消費者協議会(以下、生消協)の組合員幹事、㈱ジーピーエス、パルシステムグループの関係者など総勢71名が集まりました。
子会社の品質管理体制に興味津々
生消協の大津清次代表幹事、パルシステム連合会の白川恵子副理事長のあいさつのあと事務局より、生消協で呼びかけた熊本地震支援報告がありました。47の産地から251万7千円もの募金が寄せられ、4産地に贈呈したことが報告されました。
続いて㈱ジーピーエス・工藤友明事業本部長より、「パルシステムの農産物 企画から供給まで」「青果・品質管理の取り組み」と題した講演がありました。生産者から「もっとジーピーエスのことを知りたい」という要望があり、今回初めて実現しました。2015年度の組合員の問合わせや商品事故件数、内訳などのデータや、野菜・果実とも商品事故の約半数は「腐りやカビ」という話を、参加したみなさんは興味深く聞き入っていました。質問も「早朝収穫したブロッコリーのその後の最適な保管温度について」や「トマトのあたりや生理障害に試行錯誤している」「キウイは追熟がむずかしい」「出荷基準が厳しく大変」など、品質管理に関する内容が多くが寄せられました。
組合員との距離をもっと縮めたい
その後のグループワークでは講演内容も話題になり、組合員の問合わせに関してあるグループは「組合員と私たちの関係をもう少し近づけることで、解決できることもあるのでは」「組合員が疑問に思っているちょっとしたことに、実はそうじゃないとか、こういうことなんですよって伝えられるようなつながりを作りたい」といった意見も出されていました。
別のグループでは「大根についた筋によく質問が来るが、これは線虫によるもので農薬などを使用していないから。食べるのには問題ないことを知らないためでは」「こうした情報を組合員に伝えることで、お互いの理解を深めていきたい」などが出され、組合員との考え方や心の距離を縮めたいという女性生産者たちの思いが、会場中に溢れていました。
最後に生消協副代表(消費者幹事)であるパルシステム山梨の梅原隆子さんが、「みなさん、来られたときよりもキラキラしています。今日の会が楽しく有意義だったからでしょうか」と声をかけると、それに応える大きな拍手が。「今日充電したエネルギーで、また明日から女性パワーを発揮していただきたいです」との閉めくくりのあいさつに、さらに共感の大きな拍手が沸き起こりました。
2日目は各会員生協ごとに交流会を企画
翌30日(火)は、それぞれの会員生協で独自に企画した交流会が各地で開催されました。会員生協のひとつである神奈川ゆめコープでは、神奈川県大和市・IKOZAにて「夏野菜カレーパーティ」を開催し、女性生産者に加え、組合員や役職員など29名が参加しました。
交流会では、参加した産地を中心に取り揃えた食材を使い、グリルした肉や野菜をトッピングしたカレーや、パルシステムのカスタードプリンを使ったプリン ア・ラ・モードを参加者全員で作りながら交流を深めました。参加者からは「生産者に直接会うことで親近感がわいた」や「組合員と生産者が交流することの大切さを感じた」などの声が寄せられ、生産者と消費者、お互いの理解が深まる交流会となりました。