年頭のごあいさつ
2019年1月1日
高まる社会の期待に応えます
あけましておめでとうございます。
2018年は、台風や大雨・大雪、大規模地震と災害が相次ぎました。被害にあわれたみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます。特に関東地域の雪害と北海道胆振東部地震は、パルシステムの活動にも直接的な被害を及ぼしました。ご迷惑をおかけしたみなさまへお詫び申し上げるとともに、復旧へ尽力された関係各位へ謝意を表します。
一方、西日本豪雨被害では、組合員へ募金を呼びかけ、総額1億3,897万998円が寄せられました。募金は日本生協連を通じた被災10府県への義援金や、被災地で被災者支援活動を展開するNGO、NPO団体への支援金、被災した産地および取引先への見舞金として贈呈し、地域の復旧・復興に貢献することができました。
近年、日常生活に深刻な影響を与える自然災害がこれまでにない頻度で発生しています。社会的にも、行き過ぎた経済自由化の波が引く気配はなく、格差拡大が新たな貧困を生んでいます。協同組合には、自然や社会が生むこれらの課題を解決する機能として、期待が高まっています。
それらの社会的期待の表れとして、2017年のジャパンSDGsアワードの受賞に続き、2018年は、朱鷺賞、ペアレンティングアワードを、またパルシステム千葉、パルシステム埼玉とともに厚生労働大臣賞を受賞しました。さまざまな方面から講演や寄稿依頼も相次ぎ、パルシステムの取り組みを内外に広く紹介することができました。
一方「“選ぶで変わる”『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」は6年目を迎え、一人ひとりによる小さな行動の積み重ねから、生産者と消費者との相互理解を着実に深めています。2018年7月には、商品検査センターを組合員と地域に開かれた施設としてリニューアルし、内外から注目を集めています。さらに今年は、冷蔵・青果物流の増加と品質向上を目指し、熊谷センターが完成する予定です。
パルシステムグループの理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」を掲げる私たちの真価は、ますます強く問われています。人と人をつなげ、助け合う活動を通じて地域社会へ貢献していく決意を、あらためて固めています。みなさまとの強固な信頼関係の下、持続可能で資源循環型の社会づくりをさらに力強く進めていかなければなりません。
時代を見据え、ひとつひとつの課題と真摯に向き合い、社会的役割を果たすため、本年もどうぞさらなるご指導、ご鞭撻をくださりますよう、心よりお願い申し上げます。
2019年1月1日
パルシステム生活協同組合連合会
代表理事 理事長 石田敦史