「みんなの梅干し交流会」を開催 ほんものの梅干しを生消でひろげたい
2016年12月13日
パルシステム連合会は11月26日(土)、東京・新宿区の東新宿本部で「みんなの梅干し交流会」を開催しました。梅の産直産地から生産者を招き、組合員と交流しました。
手作り梅干しの味は十人十色。だから手作りで
パルシステムは「ほんもの実感!」くらしづくりアクションの取り組みのもと、梅栽培のこだわりや生産者の想いを組合員に伝え、保存食作りを喚起することを目的に、交流会を開催しました。実際に組合員と生産者がお互いの手作り梅干しを持参し、手作りの数だけある梅干しを味わいました。産直産地の和歌山県・奈良県・神奈川県小田原市から招いた生産者、組合員、職員など78名が参加し、交流しました。
まず生産者から農薬になるべく頼らずに梅を生産する苦労など、産地のようすと併せて紹介がありました。その後、生産者、経験者、未経験者混合の8つのグループに分かれ、梅干しを作る工程でのカビや天日干しの相談などをしながら交流しました。
乳幼児を持つ組合員は「漬けたことがないので場違いかと思いましたが、いろいろ教わって気軽にできそうと思い安心しました」と笑顔で話しました。夫婦で参加の組合員は「毎日お弁当に妻の手作り梅干しが入っていますが、大きさやかたちが違っています、でもこれが手作りかなと思い食べています」とご主人。奥さんは「主人のお弁当のために漬け始めて6年目。買うと高いですからね」と言ってみなさんを笑わせました。「子どもといっしょに季節の手仕事をしたい」と始めたという組合員は「『ママが、がんばって作ったよ』と言うと、おいしいと食べてくれるのが励みです」と語りました。
交流では生産者のみなさんが漬けた梅干しの試食もありました。ジョイファーム小田原の斉藤徳雄さんは、「子どもたちの『おいしい』の声に、ますます元気が出てきました。また、自分の梅を漬けてくれる方々に実際に出会えてうれしいです」と話しました。大紀コープファームの和田尚久さんからは、「以前に組合員から聞いた、ふだん自分ではしない漬け方を実験してみたら、おいしくできたんですよ」と報告がありました。斉藤さんは「漬けた人がオーナーで、その人だけの梅干しが作れるのがいい。自信を持ってやってみてください」と激励しました。
最後に当会の高橋宏通広報本部長が「市販の梅干しは調味液に漬けられているものが多く、添加物も心配です。なかには天日に干す作業をしない即席漬けで、梅干しと呼べるか疑問なものも出回っています。パルシステムでは作り手や作り方もわかる“ほんものの梅干し”を提供したいと考えています。組合員には添加物にたよらない手作りの梅干しを漬けることをすすめています。パルシステムでは日本古来の食の知恵である“ほんものの梅干し”を、生産者と消費者の交流や商品利用を通し、これからも引き継ぎ、ひろげていきたいです」と述べ、会を締めくくりました。