ノーベル平和賞受賞のICANにパルシステムも加盟 核兵器のない世界を次世代へ

2018年5月7日

国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)にパルシステムが加盟しました。世界の仲間と連帯し、核兵器に脅かされることのない社会をめざします。

ICANの国際運営委員でもある川崎哲さん(ピースボート共同代表)を迎え、昨年11月に受賞報告会を開催

世界で広がる核兵器廃絶のムーブメント

ICANは、スイス・ジュネーブに本部を置く国際NGOで、核兵器使用の非人道性から廃絶を訴えています。2017年7月に国連で採択された核兵器禁止条約でも、各国政府との連携・調整しながら国際会議へのNGO参加を促すなど、大きな役割を果たしました。

核兵器禁止条約は、細菌兵器や化学兵器、クラスター爆弾などの禁止条約と同様に、人道的視点から核兵器の製造や保有などを禁止しています。前文では、核兵器を「壊滅的な人道上の被害を招く」と位置づけました。また「hibakusha(ヒバクシャ)」が2カ所にわたり明記され、核実験の被害者とともに「引き起こされる受け入れ難い苦痛と危害に留意する」ことが盛り込まれています。

ノルウェーのノーベル委員会は昨年、ノーベル平和賞をICANに授与しました。ICANには世界101カ国、468団体が加盟し、日本からもピースボートなど7団体が加盟しています。今回、パルシステムも新たに加盟団体として名前を連ねる運びとなりました。 キャンペーン・コーディネイターのダニエル・ホグスタさんからは「お迎えできることを大変うれしく思います」との書面が寄せられています。

今年もヒバクシャ国際署名に取り組みます

核兵器廃絶を訴える活動についてパルシステムグループでは、日本をはじめ各国政府へ核兵器廃絶を求める「被爆者が訴える核兵器廃絶に向けた国際署名」を呼びかけています。これまでにパルシステムへ寄せられた署名は18万2,208筆にのぼります(2017年9月末時点)。

署名は2018年も継続して取り組みます。詳細と署名用紙は8月2回に組合員のみなさんへ配布する予定です。
平和とくらしを守り、争いのない世界を次世代につなげていくために、パルシステムグループはこれからも組合員のみなさんとともに、呼びかけや活動を続けていきます。

▽関連リンク
オリジナルコンテンツ「話そう!平和のこと」

「組合員のみなさんも受賞者のひとりです」ICANノーベル平和賞受賞 記念報告会開催

「核廃絶の声を上げてきたすべての人に贈られた賞です」 ノーベル平和賞のICAN・川崎哲さん|生協パルシステムの情報メディアKOKOCARA