パルシステムのお買い物&コミュニティ

私たちのエシカルな選択が未来を変える 心ある生産、心ある消費を

2017年7月18日

パルシステム連合会は7月6日(木)、東京・新宿区の東新宿本部で、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんをお招きし、2017年度第1回「ほんもの実感!」くらしづくりアクション連続講座を開催しました。

パルシステムでは、1人ひとりの選択でよりよい社会や自然環境を次世代へ引き継ごうと、「ほんもの実感!」くらしづくりアクション運動を進めています。その一環である第1回連続講座「私たちの“選ぶ”で守る暮らし・環境~今、エシカル消費を考える~」を開催し、パルシステムグループの組合員や役・職員など、90名が参加しました。なお、今回初めてパブリックビューイングを実施し、群馬や福島など遠方の会員生協にも同時配信し、54名が視聴しました。

講師の末吉里花さんはかつてTBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして秘境を10年以上取材。環境破壊や貧困、人権侵害、児童労働などさまざまな負の体験を通し、世界で起きていることを伝え、改善に導けるような活動をしたいとの強い思いが現在の活動につながっています。

買う(消費)のウラガワにある問題

まず主催した商品委員会の反町幸代委員長(パルシステム群馬理事長)が、「エシカル=倫理的消費はパルシステムが長年取り組んできたことに通じるもの」と前置きし、「エシカルの現状や社会の動きを学び、どう広がりを作り発展させるか考える機会にしたい」とあいさつしました。

次にパルシステム連合会の髙橋宏通常務執行役員は、「ほんもの実感!」くらしづくりアクションの取り組みに触れ、たとえばパルシステムの菜種油を買うことが海外産地で遺伝子組換えの菜種栽培を食い止めている事例を紹介。「生産者の健康や産地の環境を守ることになる。選んで買う力はあらためて大きい」と強調しました。
講演会の様子 - コピー

事前にパルシステム商品のDVDを視聴した末吉さんは「作り手と食べる側がつながり、商品の裏側が見える環境も築かれている。エシカルそのもの」と評価しました。「私たちが買い物する、お金を使うときに、その裏側や影響をしっかり考えることがエシカル。買い物は個人的な行為ではなく、買い物した瞬間に、人や社会、環境などに影響を与えているんです」と説きました。

具体例として、インドでの児童労働の実態や、2013年に起きたバングラデシュの縫製工場崩落事故を紹介しました。バングラデシュの事故では、二十歳前後の女性従業員が1,100人以上死亡しましたが「そこで作られていたのは、私たちが店で手にしたかもしれない世界で大人気のファストファッションブランドの服でした」。さらに預金についても、「大手銀行の融資先がクラスター爆弾製造企業だったのが問題になった。みなさんの預金が人や環境や社会に犠牲を生んでいる企業に使われているかもしれない。買うことだけでなく、預けた先を考えることも大事」と話しました。

「私たちだけのせいではないけれど、安さを求めた結果、もしかしたら児童労働や環境破壊、健康被害、人権侵害、貧困問題に加担をしてしまっているかもしれない。意識しなくてはいけないと思います」と話し、パルシステムの産直や産地交流について高く評価しました。

消費者庁は今年3月、エシカル消費に関する報告書をまとめ、環境・社会・地域へ配慮した商品を奨励しています。

将来「エシカル」が多数派になる

世界に目を向けると、2015年に国連総会で採択された世界を変えるための持続可能な開発目標(SDGs)に「つくる責任、使う責任」という項目があり、「エシカル消費が世界中でクローズアップされています。環境破壊などの大きな問題を引き起こしているパーム油は、ヨーロッパなどを中心に使用を控える傾向」にあるそうです。

また「日本でも教科書でフェアトレードが紹介され若い世代に浸透しつつあります。オリンピック・パラリンピック委員会は持続可能性に配慮した木材や農畜水産物の調達基準を策定しました。2020年を機に日本もエシカル消費が増えると注目していきたい」(末吉さん)。

「選んで買う」少しの一歩が世界を地球を救う

末吉さんはエシカルを「人・社会・地球環境・地域におもいやりのあるお金の使い方や生き方のこと」と定義します。「エシカルは間口が広いので、どこかで共感でき、だれもが参加しやすい。しかも毎日の買い物で参加できる。地道で小さく感じるかもしれませんが、つもれば大きなエネルギーとなり、世界が抱える問題解決の一端を担うこともできるのです」と訴えかけました。

末吉さん2

パルシステム連合会の渋澤温之常務執行役員は講座のまとめとして、「協同組合がユネスコの無形文化遺産に登録されたが、社会的課題への創意工夫や解決ができる組織として期待されています。エシカルを事業の根幹に据え、パルシステムの「ほんもの実感!」くらしづくりアクション”私たちの「選ぶ」が社会を変える”運動を発展させていくことで、世界の問題解決や誰もが健康で安心して暮らせる社会、未来づくりの一翼を担っていきたいと思います」と結びました。

パルシステムのエシカル消費

パルシステムの商品は、単なる「モノ」ではありません。「食」と「農」をつなぎ、いのちの力があふれる社会を、次の世代にきちんと手渡したい。その思いを込めてパルシステムは、「7つの約束」をもとに商品づくりを進めています。

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私たちの「選ぶ」が社会を変える―「ほんもの実感!」くらしづくりアクション