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TPPフォーラム「くらしの足元からTPPを考えるシンポジウム」開催 つながりがくらしを守る

2016年11月7日

パルシステム連合会は10月29日(土)、東京・新宿区の東新宿本部で「くらしの足元からTPPを考えるシンポジウム」を開催しました。

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TPP(環太平洋連携協定)は具体的に私たちのくらしに何を持ちこむのか。そのことにくらしと地域の現場からどう対抗していくのか。食・農・くらし・地域に焦点を当て、生活者として語り合い共有しました。パルシステムグループの組合員や役職員など60名が参加しました。

生きものがいない「沈黙の水田」でいいのか

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TPPに反対する人々の運動の協同代表である菅野芳秀さんは生産者の立場から、「TPPはグローバリズム(市場原理主義)で計られるものさしであり、発効されれば一部の“強い農業”しか残らず、大部分は壊滅的な被害を受け村自体も崩壊していことは必至。TPPには未来がない、と考えています」と話します。

菅野さんはグローバリズムに対抗していく取り組みとして、山形・置賜地域に地域資源を基礎とした「自給圏(※)」の構築を目指し活動を行っています。「TPP批准で懸念される遺伝子組換え作物の日本での拡大は、専用の除草剤とセットになって、高齢化で草を刈りきれない農村に流入してくることが予想されます。それにより、トンボやスズメ、ツバメ、小動物がいない“沈黙の水田”に風景が一変します。それでも『人間に害はない』と言うのには、疑ってかからねばなりません」。「TPPへの反対は続けながらも、それぞれの地域の自給力を高めていくことが重要。自給力を高めた地域同士が連携すれば日本全体の力も高まっていくはずです。農村社会の一員として今後も努力を続けていきます」と力強く語りました。

※自給圏:圏外への依存度を減らし、圏内にある豊富な地域資源を利用、代替していくことによって地域に産業を興し雇用を生み、一方的な富の流出を防ぎ、地域経済を好転・持続させようとする、いわゆる「地域循環型社会」構築のための取り組み

ネットワークの広がりが必要

東京・荒川区で、地域の貧困問題に取り組んでいる企業組合あうんでは、今年3月に様々な立場の人達が差別や排除されることなく、お互いの立場を理解しあい、一緒に地域を作っていけるようにと“ひと・もの・くらしあらかわ再発見2016”というイベントを開催しました。イベントには町内会や近隣の店舗からの協力も得られ、あうんの荒川茂子さんは「幅広い人とのつながりを感じられるイベントになりました」と話しました。あうんは2002年に設立、リサイクルと便利屋事業、フードバンクも行なっています。国に生活保護を求めるだけでなく自分たちで協同労働を立ち上げ、賃金も全員で論議し決定しています。

荒川さんは「以前はブルーテントというような目に見える形でしたが、現在は貧困が社会の根底に広がり目に見えづらくなっています。世代を超えた貧困の連鎖も広がっています。これからはグローバリズムに対抗できるよう、様々な団体とのネットワークを広げていくことが一層求められています」と語りました。

TPPに反対する人々の運動の世話人である市村忠文さんは「TPPに対抗するためには一人ひとりがくらしや地域の価値に目を向け、立て直していく必要があります。都市と農村、私たちが各々に行っている活動をつなげて大きな力にしていきましょう」と呼びかけました。

署名へのご協力ありがとうございました

パルシステムグループでは「TPPを批准させない!全国共同行動」より呼びかけを受け、「TPP協定を今国会で批准させないことを求める緊急署名」を実施し、2万人を超える署名をいただきました。ご協力ありがとうございます。また、取り組み全体としては42万人以上の署名が集まり、順次国会へ提出しています。

パルシステムグループでは引き続きTPPへの問題提起を進めていきます。

▽関連リンク
11/8(火)TPP反対集会&サンダース招へい署名活動

 

食と暮らし、持続可能な社会を考える、生協パルシステムの情報メディア【KOKOCARA】シリーズ「子どもたちの食」より
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