「ほんもの実感!」連続講座を開催 こどもたちの未来のためにできる食育とは

2016年9月15日

パルシステムでは、1人ひとりの選択でよりよい社会や自然環境を次世代へ引き継ごうと、「ほんもの実感!」くらしづくりアクションを呼びかけています。その一環である連続講座の第3回を、9月6日(火)東京・東新宿本部で開催し、パルシステムグループの組合員や役職員など、122名が参加しました。

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4つのおさらで育む食の自立

今回はNPO法人こどもの森の吉田隆子理事長を講師として招き、「こどもの“生きる力”を育む、食の“選択”」をテーマに講演しました。吉田理事長は、子どもたちが食べることを学び、「食の自立」を目指すことができる場を提供したいと活動を始めたそうです。

こどもの森での食事づくりはすべて子どもたちが中心です。できあがった料理を各自でよそい、4つに色分けされた専用のランチョンマットの上に置いていきます。最初はわからなくても、毎日続けることでバランスよく選ぶ方法が身につき、家庭では「お母さん今日は“緑”がないよ」と子どもから指摘することもあるといいます。「食について学ぶことで、『しっかり食べる力』や『食べものを選ぶ力』などが身につき、それが大人になってからは自分自身の命を守ること、さらには『生きる力』につながっていくのです」。また、「食卓では子どものようすをよく見てあげてください。そして、なぜ食べるのか、どうしてそれを選ぶのかを教えてあげてほしい」と呼びかけました。

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子どもと一緒に「作る・食べる」で気づく

参加者から出された「きのこが嫌いでまったく食べてくれない」との悩みには、「無理に食べさせるのではなく、まずはきのこそれぞれのにおいの違いから興味を持たせてみては。違いがわかったらほめてあげてください。子どもの好奇心を育むことも大切」と話しました。また、今回は赤ちゃん連れの参加者も多く、「食育とは食べることだけでなく、もっと大切なことを気づかせてくれるものだということがわかりました」「今は安全上のことを考えてキッチンに子どもが入れないようにしていますが、これからは一緒に料理をしようと思います」など気づきの声が寄せられ、食育に対する関心の高さがうかがえました。

 

食育の第一人者・吉田隆子さんが伝える 子どもを変える「食の力」

「ほんもの実感!」くらしづくりアクション