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社会課題を現場に学ぶ「第4回地域連携研究会」開催 地域に根ざした生活支援で自立までを伴走

2016年7月19日

抱樸館パルシステム連合会は7月5日(火)~6日(水)、福岡県内の社会福祉法人グリーンコープが運営する「抱樸館福岡」「ファイバーリサイクルセンター」などを訪問し、生活困窮者のための自立支援施設を視察しました。

 

パルシステムでは、2016年4月に「地域連携研究会」(運動委員会主催)を設置しました。貧困格差が広がるなか、「食料支援」「子どもの貧困対策」などに対して、可能な連携と支援を行うとともに会員生協との情報連携、地域での解決を研究することを目的としています。

第4回となる今回は、福岡県内の(福)グリーンコープが運営する「抱樸館福岡」「ファイバーリサイクルセンター」などを訪問し、生活困窮者のための自立支援施設を視察しました。パルシステムグループの役職員や関係者など12名が参加しました。

抱樸館福岡

(福)グリーンコープは、2003年に福岡県内のグリーンコープ生協と在宅福祉ワーカーズによって設立されました。「抱樸館福岡」は(福)グリーンコープがNPO法人北九州ホームレス支援機構の協力を得て運営する生活困窮者のための自立支援施設です。定員81名4畳半の全個室で、入居者は共同生活を営みながら、就労訓練や自立支援プログラムを受けています。
入居者の年代は23歳の若者から高齢者まで多岐にわたり、現代の貧困の実相が現れています。生協がホームレス問題に取り組み、自ら無料低額宿泊施設を運営する例は他にありません。

ファイバーリサイクルセンターなどを見学

また生活困窮者の雇用の創出につなげるために、ファイバーリサイクル事業を行っています。パキスタンの子どもたちに衣料を送る仕事に携わり、作業の効率性と熟練性を高めることによって個々の役割を明確にし、自己有用感を育むことを目指しています。この活動により、グリーンコープに関わる職場全体の業務や風土改善に貢献したといいます。ステップアッププログラムとして、併設された青果リパックセンターでの青果袋詰めや、グリーンコープの放射能測定室での測定原料の準備業務も用意されています。

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くらしの困りごと相談室と子ども支援オフィス

グリーンコープ生協では、2006年より自立相談支援事務所(くらしの困りごと相談室)を開設し多重債務者や家計に問題を抱えている相談者への相談と、生活を再生していくための生活資金の貸付、金銭教育などによる生活再生事業に取り組んでいます。「困った時にどこに相談すればいいのかわからない」という人が、まずは相談してみようと気軽に利用できる最初の窓口として機能しています。子ども支援オフィスも県内4か所に開設しており「教育支援・生活支援・保護者に対する就労支援・経済支援」を柱に、相談者に寄り添い、必要とされる支援を実施しています。

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地域の小さなフードバンクを支える存在に

グリーンコープ共同体の片岡宏明専務理事は、組合員一人ひとりが月100円を積み立てる「100円基金」などによって「社会貢献活動を日常化し、フードバンクをさらに広めていきたい」と話しました。抱樸館の食材はフードバンク方式で集められており、相談室などの拠点にもフードドライブによる食料が備蓄されています。今後は「グリーンコープの生産者・メーカーから寄贈された食材を地域へ広めていきます。配送センターの倉庫を開放するなど、地域の小さなフードバンクを支える存在を目指します」と抱負を語りました。