TPPをめぐり米国から緊急メッセージ 「日本の批准、阻止して」

2016年10月26日

国会でTPP(環太平洋連携協定)批准をめぐる審議が続くなか、米国でTPP反対活動を展開する2団体から、日本市民に対する緊急メッセージが届きました。

メッセージを寄せてくれたのは、「パブリック・シチズン」のグローバル・トレード・ウォッチ部局ディレクター、ロリ・ワラック氏と、「ナショナル・ファーマーズ・ユニオン」会長のロジャー・ジョンソン氏です。

私たちすべての未来を傷つけます

米パブリック・シチズンのローリー・ワラック氏からTPP反対メッセージ

パブリック・シチズンは、米国の有力なNPOのひとつで、TPPではリークされたISDS条項を分析し、グローバル企業に有利な問題点を指摘。米国内のTPPに否定的な世論形成に大きな役割を果たしました。

家族農業を破壊――頭に来る

米ナショナル・ファーマーズ・ユニオンのロジャー・ジョンソン氏からTPP反対メッセージ

ナショナル・ファーマーズ・ユニオンは、全米で2番目に大きな農業団体で、家族農業者によって構成されています。アグリビジネスの利益を優先するTPPに反対し、農業が有する多面的機能や地域社会保全の役割を訴えています。

2016年10月7日(現地時間10月6日)、アメリカのワシントンD.C.にて、 TPP交渉差止・違憲訴訟の会、パルシステム生活協同組合連合会ほか市民団体のメンバーが、TPP反対を訴えて抗議活動を行いました。この動画は現地でお会いした際に撮影されたものです。

パルシステムはTPPに反対します

食と農をつなぐ産直に長年取り組んできたパルシステムグループでは、TPPが、食の安全性確保や国内農林水産業など、くらしや地域社会全体におよぼす影響を懸念しています。

TPPの内容は国民には明らかにされないまま、政府による交渉のみが進んでいます。パルシステムでは、この間の情勢の変化・活動を通じた課題などを踏まえ、あらためてTPP交渉への参加に反対しています。