パルシステムのお買い物&コミュニティ

産地へ行こう。『うなぎを見て・触って・食べて 資源調査に参加しよう』を開催

2017年10月27日

①集合写真

8/25(金)~26(土)うなぎの産地 鹿児島県大隅地区養まん漁業協同組合を組合員が訪問しました。パルシステムと大隅養まん組合の取り組みについて学び、実際に河川に入り石倉かごを引き上げ、かごに生息する生きものを調査。さまざまな発育段階のうなぎや絶滅危惧種の魚が確認でき、産地の河川環境の豊かさや資源回復の取り組みを知ることが出来ました。交流会では生産者の方々のプロ意識・情熱を感じる事ができ、養殖池・加工場の見学では大隅のうなぎが安全で美味しい理由を目の当たりにすることができました。最後にうな丼をいただいて、うなぎを食べることができる喜びを感じ、全身を使ってうなぎについてたくさん学び考える機会となった2日間でした。

ツアーダイジェスト

②うなぎ見つけた

パルシステムと大隅養まん組合は、うなぎやその他の生き物の生息状況や、放流したうなぎの生存状況を調べるために、大きな樹脂製ネットの中に石をつめた「石倉かご」を川の中に設置しています。大人は胴付き長靴、子どもは水着に着替えて、川に入って石倉かごの中の生きものの調査をしました。まず、かごの中にあるこぶし大の石をみんな協力しながら取り除きました。石や泥などを取り除き、網を引き上げると「あっ!うなぎ!」の声。川岸で、網の中の生き物を分類すると、うなぎの他にも小魚やたくさんのエビやカニがいました。動くうなぎに「川にいるうなぎを見るの初めて!」と子どもだけでなく、大人も興奮気味。今回は4基の石倉かごを調査し、18個体のうなぎを確認することができました。その中で4個体が過去の調査で確認されており、過去の調査時と比べて全長・体重ともに成長していました。また「クロコ」と呼ばれる小さいうなぎ(最小7.3㎝)から、近いうちに産卵場に向かうとされる「銀ウナギ」まで、様々な発育期のうなぎが確認されました。

③うなぎのえさやり

養殖池は生産者の大和治人さんの池を見学させていただきました。ビニルハウス内のコンクリート製の池は豊富な地下水で満たされていて、コンピューター制御で年間を通して同じ水温に保たれています。ハイテクな設備に驚きの声があがりました。数百匹のうなぎが我先にと群がって魚粉や魚油を混ぜ合わせたエサを食べる様子は大迫力でした。発育期に応じて池を分け、選別を繰り返すことにより、うなぎの大きさを揃えていきます。毎日2回のエサやり時にエサの食いつき具合や水質を点検しており、管理が大変だとのことでした。

④交流会

夕食交流会では大隅養まん組合の方々、九州大学の望岡典隆先生らを交え、交流を深めました。交流会では参加組合員から今回参加した動機やモニタリング調査の感想を発表いただきました。パルシステムの「食べながら守る」という取り組みを知りたかったという方、川にいるうなぎを見て感動したという方、うなぎにとても詳しかったり、うなぎを飼ってみたい、将来うなぎの研究をしてみたいと関心が高い子どもたちもいたりと、大人を驚かせていました。

望岡先生からはモニタリング調査の総評もいただきました。18個体を確認出来たことは本当に素晴らしいことで、再捕獲できた個体やクロコ、銀ウナギなど様々な発育期の個体を確認することができたのは喜ばしいとのことでした。

さらに望岡先生は、今回チワラスボという絶滅危惧種の魚が10個体も確認できたのは驚くべきことだと、調査した波見川の環境の素晴らしさをお話しされていました。そして、もう一つの絶滅危惧種「川で遊ぶ子どもたち」。これが実は一番大事で、川に関心を持つことが大切だとお話しされました。

⑤建屋

2日目は立て場と加工場を見学しました。
加工前のうなぎは1日以上エサを断ち、立て場で流水にさらして匂いを消します。立て場では実際にうなぎに触らせてもらいました。ぬめりけのある何とも言えない感触で、なかなかつかむことが出来ません。このぬめりのおかげで、うなぎは水の中でなくても呼吸ができるそうです。組合員の皆さんは楽しそうにうなぎを触っていました。

⑥かばやき

加工場はマスクとキャップを付け白衣と長靴に履き替えて見学です。まずは捌きの現場で、手際よく捌いていく様子に驚きの声。捌かれたうなぎは白焼き、蒸しの工程を経て4回に分けてタレ付けされ、香ばしい風味がつくようにじっくり焼き上げられます。焼き上げられたうなぎは、すぐに真空パックすることでふっくらした状態を保ったまま急速冷凍されます。パックに印字されたロット番号で、どこの池でどの時期に養殖されたかが分かるようになっています。

⑦うな丼

二日目の昼食は待ちに待ったうな丼!ふっくらと焼き上げられた蒲焼きや白焼きをいただきました。うなぎについて色々と見て学んできたあとで食べるうなぎは、ありがたみが増して、格別な味わいでした。白焼きはタレで味付けしない分、ごまかしがきかないので、うなぎの味に自信がないと出せないとのこと。最後まで話がつきない中でしたが、これからも川の環境やうなぎに関心を持ち、食べながらうなぎを守っていく産地の取り組みを応援していくことを心にとめ、帰路につきました。

参加者の声(一部抜粋)

うなぎはおいしいだけでなく、とても不思議でロマンあふれる生物ですね。そういう背景を知ると大切に食べつづけたいとおもいました。

生産者の方にお会いするには、私たちが現地にうかがわないといけないのだなあと実感しました。出荷までに何度もうなぎの大きさ揃えると聞き、びっくりしました。でもそういった工夫で商品の企画が揃うんだとわかり、生産者の努力や工夫によって、安定した商品が供給されているんだとおもいました。感謝します!!

暑かったですが、それを含めて普段できないことをたくさん体験させていただきました。正直、最はうなぎは高いなと思っていましたが、おいしさと安全追求するという姿勢を見て、価格への理解がふかまりました。今後も組合員として支えていきますので、おいしいうなぎを期待しています。有難うございました。

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